霊長類でもある猿は、人間とよく似ているところがあり親近感がもてますよね。
また、ほとんどの動物園で見る事が出来る程人気もありますが、サルの中には毛色が美しい為にペットとして乱獲されたり、生息地の環境破壊などで絶滅危惧に瀕しているサルもいるようです。
その名もゴールデンライオンタマリン!
ライオンと名が付いていてもライオンとは全く関係のないサルですが・・・。
どんな生き物なのか、チョッと気になりませんか?
今回は、そんなゴールデンライオンタマリンの生態や鳴き声、そして見る事ができる動物園について解説したいと思います。
目次
生態・特徴は?
ゴールデンライオンタマリンはブラジルに生息する固有種であり、哺乳鋼・霊長目・オマキザル科・ライオンタマリン属に分類されるサルです。
体長が25~31cmと小さいですが、マーモセット亜科では最大種とも言われ、
何と言っても最大の特徴は金色に輝く毛色にあり、その毛がライオンのたてがみのように見える事から名前の由来にもなっています。
主に熱帯雨林に生息しており、群れをなして約200ヘクタールの行動圏内を木から木へと移動して餌を求め、夜は樹の洞で休むと言う生活をしています。
そんな行動時間から日中働き、夜は眠ると言うような人間の基本的な生活とほぼ変わらない為、同じ霊長類仲間でもある事が感じられます。
どんな鳴き声?
動物園に行くと、様々な動物の鳴き声を聞くことができますが、一般的にサルと言えば、「キャッ・キャッ・・・」と言った声が多いですよね。
ではサルのほとんどが同じ鳴き声かと言えば、種類によって違うようです。
特にゴールデンライオンタマリンの鳴き声は、小鳥の囀りとよく似ており、姿が見えなければ、森に棲む小鳥と間違えてしまいそうです。
たしかに鳥のさえずりのように聞こえます・・・
よくサルは物まねが得意と言う事は聞いていますが、この小鳥のような鳴き声も長く森の中で生活するにおいて自然と身に付いたのではないかと考えられます。
絶滅危惧種?
そんなゴールデンライオンタマリンは、金色に光り輝く毛色を持つ事でペットとして乱獲され、また生息地の環境破壊などの影響から数が激減してしまい、絶滅危惧種に指定されており、現在は法律で飼育が禁止されているようです。
その為、1970年代から動物園で飼育したライオンタマリンを増やして野生に戻す活動が行われており、現在は少しずつその生息数も増えていると言う事です。
しかし、いつの時代も自然形態を破壊するのは人間であり、ゴールデンライオンタマリンに限らず、他の絶滅危惧種に指定されている動物たちは人間の犠牲とも考えられますよね。
そんな事から私達はもっと自然を大切にし、取り戻す努力をしなければいけないと感じましたが、皆さまはどのように感じられたでしょうか?
どこの動物園にいる?
この事からゴールデンライオンタマリンは動物園でしか見る事が出来なくなり、その動物園は以下の通りです。
海外
・アメリカ
(スミソニアン国立動物園、アトランタ動物園、ウッドランドパーク動物園)
・カナダ
(トロント動物園)
・オーストラリア
(アデレード動物園)
・アイルランド
(ダブリン動物園)
また、日本でも飼育している動物園があり、静岡県浜松市の浜松市動物園では、1994年12月にブラジルから初めて2匹のゴールデンライオンタマリン(オス・メス)が来園し、38頭もの子供が生まれましたが現在は4頭のみ見られると言う事ですので是非足を運んでみてはいかがでしょうか!
寿命はどのくらい
ゴールデンライオンタマリンの平均寿命は10年~15年とされていますが、最適な環境次第では15年以上とも言われています。
ちなみ浜松市の動物園で飼育されていたあるゴールデンライオンタマリンは20歳まで生きたそうなので、だいぶ長寿だったかと思われます。
現在飼育されているその子どもたちも、15歳前後(2018年現在)なのでだいぶ高齢ですね!!
是非、元気なうちに気になる方は見に行かれるとよいかと思います♪
餌は?
食性は雑食です。
主に果物や樹液、花の蜜、昆虫、貝類、カエル、小型のトカゲなどの動物、又は小鳥などを食べており、家族で行動することが多いゴールデンライオンタマリンは、大人、子供に関係なく餌を分け合って食べるようです。
家族で行動し助け合いの精神もある事から、こんなところもやはり霊長類ならではとも言えますね。
ゴールデンライオンタマリンの親子
タマリンの仲間にはどんな種類がいる?
タマリンとは、霊長目(サル目)属の一つであり、哺乳鋼・霊長目・マーモセット亜科に分類されるサルの仲間で、種類によって外見は異なりますが共通する部分は、小型で顔や顎の周りには鬣のような体毛が生える事が特徴になります。
その仲間としては以下のような種類になります。
ライオンタマリン属
・ゴールデンライオンタマリン
・ドウグロタマリン
タマリン属
・エンペラータマリン
・ワタボウシタマリン
・ゴールデンライオンタマリン
・アカラタマリン
・セマダタマリン
・クチヒゲタマリン
ほとんどは小型のサルになり、生態なども似ている為、飼育もしやすいようです。
まとめ
絶滅危惧種にもなっているゴールデンライオンタマリンをご紹介しましたが、いかがでしたか?
世界にはもっと絶滅の危惧に瀕している動物が数多く存在している事は確かであり、人間が自然の世界へ踏み入る事で動物たちの棲みよい環境を破壊している事も確かなようです。
その為に、棲みなれた地を追いやられ、餌が無くなり死亡すると言う事が起きていると考えられます。
また、私たちが普段何気に生活している事が温暖化にも繋がり、結果的に自然破壊を招く事で地球上の動物達を減少させる事にもなっている為、この機会に考えてみる必要があると言えそうですね。
以上、ゴールデンライオンタマリンの生態・鳴き声、動物園でしか見られないの解説でした。
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