サルと言えば、日光猿軍団のサルは人間の言葉を理解しているかのように様々な芸を覚えたりするため、とても賢いイメージが強いですよね。
また、サルと一口に言ってもその種類は多く、世界中に様々なサルが存在する中で、知能がチンパンジーに劣らないほど賢い事から、世界で最も賢いサルと言われているフサオマキザルは有名なところです。
おまけに学習能力が高いだけでなく人間の介護も出来ると言う事ですから驚いてしまいます。
そんなフサオマキザル、チョッと気になりませんか?
今回は、そんなフサオマキザルの販売価格や飼育方法、寿命、知能について解説したいと思います。
目次
フサオマキザルの特徴は?
フサオマキザルは顔が黒く、名前の由来にもなっている頭部にふさのような盛り上がった毛が見られる事が特徴的であり、手先が器用で賢い事から南米のチンパンジーと呼ばれています。
また、学習能力も高い事から体の不自由な人を助ける介護ザルとしても有名です。
知能が高く介護もするってホント?
フサオマキザルの知能はチンパンジーに劣らないほど高く、芸を覚えるだけでなく感情もある事が知られています。
集団行動をして人間のように道具を使い採集したり、硬い実を石で叩き割る行動も確認されており、飼育下では部屋の開け閉めやゴミ箱にゴミを捨てるなどの行動も見られるようです。
このままいけば長い間人間と生活を共にする事で、より人間に近づく進化の過程を見る事が出来るのではないかと思ったりもしますが・・・。
また、介護犬などは有名でありどなたもご存知ですが、フサオマキザルはサルの中でも身体の不自由な人を助ける介護ザルとしても有名です。
特にフサオマキザルは、学習能力も高く社会性もある為、身体的なサポート以外にも飼い主の心の支えにもなっていると言われており、車椅子に座った飼い主が、「電気を点けて」と言ってスイッチにライトを当てるとサルがonにしてくれたり、冷蔵庫を「オープン」と言ってライトで照らすとサルが扉を開けて中の物を持って来てくれると言うように、常に障害者に寄り添って生活の手助けをします。
ただ、訓練には時間がかかると言われており、介護ザルとしてデビューするまで5年間は必要であり、それ相応のお金もかかるようですが、これは画期的な取り組みだと感じるためこれからも研究を続けて欲しいと願っています。
フサオマキザルは噛む?
フサオマキザルに限らずどんなサルも噛むとされており、子供の内から飼育しても同じだと言われています。
特に飼育下のフサオマキザルは、野生と違って硬い物を噛む事がない為、犬歯が伸びすぎて自分の口を傷つけてしまうほど鋭利なものになる事から、手に触れただけで酷い怪我を負う事もあるので注意が必要です。
5年飼育して子供同然のように一緒に生活を共にしてきたフサオマキザルでも、ある日突然噛みつくことがあると言うのですから油断はできないようです。
飼育方法や必要なものは?
フサオマキザルは一般家庭でも飼育することが出来る数少ない霊長類ですが、犬や猫のような感じで衝動的に飼う事は止めた方が良いようです。
飼う場合はじっくり考えて決める事が大切です。
飼育方法は、放し飼いにして人間と同じように生活させる事が基本になりますが、糞や尿の問題などからゲージ飼いを行う飼い主もいます。
その為、飼育に必要な物は以下の通りです。
・ゲージ
大きな止まり木や遊具などが置ける広さの物が必要であり、中にハンモックなどを備え付けてあげると喜びます。
また、エサ入れなども入れて清潔にしておきます。
・給水器
毎日新鮮な水が飲める物を用意します。
・保温器具
フサオマキザルは熱帯雨林に生息するサルである為、26℃を一定に保つ事が大切です。
温度変化が激しい季節は、エアコンなどを使って一定に保ちましょう。
ゲージの中だけではストレスも溜まり病気の原因になる為、時々胴体ハーネスを付けて散歩することも必要です。
また、トイレの躾は時間が掛る為、サル用のおむつを用意するようにします。
フサオマキザルの可愛い赤ちゃん♪
具体的な餌や食事の頻度は?
フサオマキザルの食性は雑食性になり、野性下では主にフルーツや種子、昆虫などを食べて生活しています。
スイカも!?笑い
飼育下では、人間と同じ食べ物も食べられますが、モンキーフードをメインに与えても良く、時々おやつとしてドライフルーツや種子などを与えます。
また、サルは食べ物を食べる時、食べ散らかす事が多く無駄にもなる為、1日に必要な量を2~3回に分けて与えるようにします。
販売価格や購入場所は?
動物の中でもフサオマキザルは、特に数も減少していない事からショップには定期的に入荷されており、価格的には100万円、またそれ以上する場合もある為、簡単には手が出せない価格のようです。
購入を考えている人は、哺乳類を扱っているショップなどに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
平均寿命や病気になったときの対策は?
どんな生き物も寿命は付き物ですが、サルの寿命は人間とそう変わらないのでは・・・と思いがちですが、実は猫や犬とあまり変わらず、野性下では約10年~15年と言われています
しかし、飼育下では最適な環境であれば30年以上は生息すると言われており、中には45年も生きた個体がいるようです。
つまり、野性下では外敵に襲われる危険性もあり栄養面などのバランスも良くない事が寿命10年~15年と言われる結果でもあると言えます。
また、病気も一つの原因であり、その多くは毎日の食餌にあるようです。
主な病気とその対策は以下のようになります。
・胃拡張や肥満
食餌の量を多くしてしまう事で胃拡張や肥満の原因になり体の不調などから寿命も短くなってしまいます。
その為、食餌を与えるときは1日に必要な量を数回に分けて小分けする事が良いです。
・くる病や壊血病
カルシウム・ビタミンDの欠乏によって骨の形成が悪くなりくる病などを発症してしまいます。
また、フサオマキザルも人間と同じように体内でビタミンCを生成することが出来ない為、食餌からとる必要があり、不足すると壊血病を発症してしまいます。
・精神疾患
野性下でのサルは1日の大半が餌を探す事に費やされますが、飼育下でのサルは活動が少なくなり毎日が退屈な日常になります。
その為、異常行動などが問題になることもあるので、散歩や運動などをさせストレスを与えないようにすることが大切です。
・寄生虫疾患
野性下にいたサルを飼育した場合は、寄生虫に感染している可能性があります。その為、与える食餌の内容や全体的なものを再度確認する必要があります。
飼育する際の注意点は?
フサオマキザルを飼育する場合の注意点は様々にありますが、人畜共通感染症や鋭利に発達した犬歯には特に注意が必要です。
子供の頃から共に生活し馴れていると言ってもある日突然噛みついたと言う例もある為、獣医師などに相談して処置しておくことが必要です。
また、食餌内容の不適切さから思わぬ病気を招く結果にもなる為、注意が必要です。
まとめ
近年では犬や猫のようにサルを飼育する人も増えましたが、元々は野生動物である為、その安全性はよく分かっていない部分もあります。
その為、衝動的な飼育は避け、よく理解したうえで飼う事が一番であり、飼育を始めた場合は最後まで責任を持つ事が重要になります。
特にフサオマキザルは、チンパンジーに劣らないほど知能が高いと言われており、手先が器用なだけでなく怒りや悲しみ、また嬉しいなどの感情を持っている為、優しく愛情をもって接することで最高のコミュニケーションがとれるものと思われます。
以上、フサオマキザルの販売価格!飼育方法・寿命・知能についての解説でした。
よかったらこちらの記事もおすすめです♪
→見ているだけで癒される!最高にかわいいペット10選