かっこいい姿をしたトムソンガゼルという動物はご存知ですか?
ぴんとした姿勢で角もとがって顔もシャープなトムソンガゼル。人間だったらかなりイケメンですね。
ネットでぜひ、このりりしい姿ご覧ください。
では、トムソンガゼルはどこに生息しているのでしょう?
目次
トムソンガゼルの生息地・生態
トムソンガゼルは、ケニアやタンザニアのキリマンジャロ周辺やスーダンの藪地がまばらにある草原に生息して、雨季はオスと数十頭のメスで構成して乾季には数百の群れとなり生活しています。
体長は80センチから110センチで尻尾や脚の長さ、首の高さなど考えると、高さは1メートル弱あります。体重は25キロから30キロ前後です。
背中は淡黄褐色や褐色が見られ、お腹は白い毛皮で覆われています。
顔は目から鼻にかけて黒褐色を白く縁取りされた模様があり、角は先端が上を向く細長い角でオスは25センチから40センチ前後、メスは7センチから15センチほどあります。
見かけとは違い、肉食系のような姿ですが、草食動物で主にイネ科の草を食べて生活しています。
トムソンガゼルの生活の様子♪
トムソンガゼルはどの動物園にいる?
では、このトムソンガゼルはどこの動物園で出会えるのでしょう?
ちなみにトムソンガゼルは、けものフレンズで名前を知っている方も多いと思いますが、実際に見ることができる動物園は、富士サファリパークで見ることができます。
天王寺動物園には以前いましたが、現在は見ることができません。
生のトムソンガゼルが見たいですが、日本ではなかなか動物園で見ることができません。
トムソンガゼルの速度は?
草食系のトムソンガゼル。
サバンナなどの自然環境において、肉食系動物の危険にさらされています。
そのため、走るスピードは速いです。
大体時速80キロから95キロ前後といわれています。車で高速道路を走っているイメージですね。こんなに速いのには理由があります。
トムソンガゼルの天敵はチーターです。
もちろん、チーターのほうが速いのですが、持久力はトムソンガゼルのほうが上です。天敵から身を守るための速度なのです。
トムソンガゼルの角は攻撃用?
では、トムソンガゼルの頭にある鋭い角は、攻撃用なのでしょうか?
一般的にトムソンガゼルの角は攻撃ではなく、メスにオスを分かってもらうための判断手段、もしくは天敵から身を守るための手段と考えられています。
チーターやジャッカルなどから身を守るため、機敏に体を跳ねたりしますが、その中で角を盾に使って、敵から身を守るのです。
攻撃というより身を守るための角といえます。
さらにトムソンガゼルの目は白黒の分別しかできないといわれており、角は仲間であると同時に瞬時にオスかメスか知るためのトムソンガゼルの自然の摂理からなるものなのですね。
トムソンセガルの赤ちゃんについて
トムソンガゼルは、天敵が多いです。チーターやライオンなどの肉食系から身を守るため生まれたばかりの赤ちゃんは、無臭です。
すぐに大人のように走れない赤ちゃんのトムソンガゼルは、肉食系に狙わやすいです。
そのため臭いを消して母親と離れて身動きせず、静かに潜んで過ごします。
敵が近寄ると、母親が角や威嚇で赤ちゃんを守ります。
赤ちゃんの糞や尿もきれいにふき取って、赤ちゃんの臭いが付かないように母親トムソンガゼルは、お世話するのです。
臭いを消す・・・自然の中で敵の中で生活するトムソンガゼルの生きるすべです。
トムソンガゼルの天敵は?
度々、お話していますが、トムソンガゼルの天敵は、肉食系動物のほとんどといえます。
チーターやライオン、ジャッカル、ハイエナ、ヒョウなど肉食系の動物に狙われやすいのです。
そのため、脚が速く、そして体が軽く、機敏に動くことで相手を翻弄します。
日本では飼育できないの?
トムソンガゼルは、絶滅危惧種です。
世界でもその減少数により、レッドリストランクに指定されており、残念ながら簡単に日本でも飼育できるものではありません。
絶滅危惧種は、勝手にとったり、飼うことは禁じられています。
もちろん、日本で飼うことはできません。
どうしても身近で感じたいときは、サファリパークやサバンナに行くか、ネットで見ましょう。私たちには減少させた原因とこれから絶滅させない責任があります。
まとめ
トムソンガゼルは、映画やアニメの影響で見たい!という方が増えています。かわいいイラストで、興味が湧いて本物のトムソンガゼルが気になりますね。
ただ、絶滅危惧種です。
大事に自然環境で育てていく責任が私たちにはあります。
トムソンガゼルを知ったことをきっかけに環境や絶滅危惧種の命について考える機会になります。
トムソンガゼルが日本でも多く見られるようになる日が来るといいですね。