ミンク?と聞いて何をイメージしますか?
ミンクのコート?
女性のイメージには強いと思います。憧れのフワフワの軽くてきれいな毛並みのミンクのコート。
しかし、ミンクとは動物です。
ミンクのコートには、ミンクが30匹以上も必要といわれており、動物愛護団体から批判が相次いでいます^^;。
そう、ミンクは動物のイメージよりコートのイメージが強いかもしれません。
目次
ミンクはどんな動物?
ミンクは、アラスカやカナダ、北アメリカ、ヨーロッパに生息しているカワウソに似ている動物です。
毛並みや毛の色は、個別にさまざまですが、一般的には黒褐色の光沢が特徴です。大きさは、35センチから45センチほどで、体重は1kg以上です。
雌は、雄よりやや体系が小柄です。海岸や河川などで生息して、餌は甲殻類、魚類などが中心です。ネズミや魚を捕まえて巣穴に持ち帰って食べます。
野生化したミンク
日本でも1928年ごろから毛皮のために北海道で養殖が始まり、日本でもミンクを見ることができます。
なぜミンクのコートは高級なの?
ミンクは、毛皮をとる目的で養殖を始めたイタチの突然変異と言われています。
濃い褐色を中心に色がありますが、プラチナ、バイオレット、パステルなどの名前のカラーです。この色は宝石の色で、宝石の名前を取るくらい、高くて価値がることが分かります。
それは、ミンクの毛皮の実用性にあります。ミンクの毛皮は、毛は短く、密度が高いため、保湿性、保温性、放湿性に優れています。しかも、光沢があり、耐久性もあるので人気が高いのです。皮の部分も薄くて軽くて丈夫です。
昔はエアコンや電気があるわけではなく、車も走っていません。寒い中、外を出歩いたりするには、暖かいコートは重宝しました。
ミンクのコートは、そのデザイン性、実用性から人気があったのです。
ミンク・フェレット・イタチの違い
(1)大きさ
先にお話しましたが、イタチの突然変異がミンクと言われています。ミンクと似ているフェレットやイタチと大きさはどうかわるのでしょう?
イタチは大きさが20センチから35センチ、尻尾が10センチ前後で体重が120gから650gです。
フェレットは、30センチから35センチ、尻尾は12センチ以上、体重は700gから1000gです。
ミンクはというと、雄で35センチから45センチで尻尾は18センチから20センチ、体重は500gから1・6kg、メスで30センチから38センチ、尻尾は15センチ以上、体重400gから780gです。
フェレットはイタチの改良品種、ミンクはイタチの突然変異で、どちらもイタチが主です。
ただし、若干大きさは異なり、ミンクはやや大きいです。
(2)見た目の特徴
見た目は、どうちがうでしょう?
先に話しましたが、ミンクとイタチは非常に似ています。ちょっと遠目から見ただけでは分かりにくいかもしれません。しかし、よく見ると違いがあります。
まずは、ミンクはイタチやフェレットと比べて、全体的に光沢のある毛並みです。尻尾の先も黒っぽくなっています。
イタチは、全体的に茶渇色から黄褐色、鼻筋に暗褐色のようなものがあります。
フェレットは、毛並みが短いアンダーコートと硬い長い毛、オーバーコートで覆われています。濃い茶色から黒っぽい色までさまざまな色のフェレットがいます。
野生界で見ることが多いのはミンクとイタチです。色の違いは説明しましたが、大きさがイタチより一回りほど大きいのがミンクです。
フェレットは、どちらかというとペット専用で改良があり、顔立ちも2種類より若干違います。
(3)生息地
では、生息地はどうでしょう?
ミンクは、先にお話しましたが、アラスカや北アメリカ、ヨーロッパなど比較的寒い地域で生息しています。ただ、日本にも人工的に移入してきました。
イタチは、日本でも見ることができます。一般的に見ることができるのは、ニホンイタチです。もちろん、イタチにも種類があるので世界にはさまざまなイタチがいます。
フェレットも種類が多いですが、起源はヨーロッパと言われています。家畜目的で飼われていたのですが、日本にはペットとして入ってきました。
ミンクの子供が可愛い♪
(4)その他
ミンクは、餌に水生生物を食べます。イタチ科の中でも多いといわれています。甲殻類から川魚、マスクラットやネズミなどの小動物も食べます。
イタチは、ネズミを食べますが、トカゲやヘビ、蛙やザリガニ、鳥など何でも食べます。
フェレットは、肉類やコオロギ、ミルワームなどです。果物も食べます。雑食です。
しかし、ミンクもイタチもフェレットも臭いので、フェレットをペット用として飼う場合は臭いに気をつけましょう。
ミンクは飼うことが可能?
では、日本ではミンクは飼うことができるのでしょうか?
ミンクは、外来生物法で規制された特定外来生物にあたります。
従って、飼育することはできません。
しかもミンクは凶暴なので飼えるとしても、飼育が大変といえます。
何はともあれ、ミンクは現時点では飼うことはできません。
まとめ
ミンク、やはり高いコートのイメージがありますね。
しかし、それは生きるために必要なものだったかもしれません。昔はクマの皮を寒さしのぎに着たり、イタチもコートにしていました。
複雑なイメージですが、電気もガスもない時代には、ミンクはおしゃれというより、必需品だったのかもしれません。
ただ、ミンクは動物です。生きていることを忘れてはいけません。
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