トナカイと言えば、サンタクロースが乗るそりをひいてくると言うイメージがあり、クリスマスの時期が来るとどこもかしこもクリスマスムード一色と言う感じになります。


また、ソリをひくトナカイは雪国からやってきたと言う風貌も強く、特に凛々しくて見事な角にはつい見とれてしまいますが、一見すると鹿にも似ていますよね。


皆さまは、トナカイと鹿の違いについて詳しくご存知ですか?


今回は、そんなトナカイと鹿の違いは?また、生息地や角・尻尾などについて解説いたします。

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目次

トナカイの生態

クリスマスシーズンになるとソリに沢山のプレゼントを積んだサンタクロースがトナカイと共にやってくるシーンが流れるようになり、何気にワクワクしたりしますが、ソリをひいているトナカイの生態については知られていない事が多いと思います。


そこで少しご紹介しますと・・・


トナカイは、哺乳鋼鯨・偶蹄目・シカ科・トナカイ属の一種で鹿の仲間であり、


本種のみでトナカイ属を形成し、雌雄混合の大きな群れを作って季節ごとに大規模な移動をしながら生活しています。


トナカイの体は寒冷地方に適応しており、川や湖を泳いで渡ったり、雪の上を歩きやすいように蹄が大きくできています。


また体全体が毛に覆われ雌雄ともに角を持つのが特徴です


昼行性で、日中は草や葉、苔などを食べますが、小さな昆虫やレミングのような小動物も食べるため、食性は草食性の強い雑食性になります。


約8か月ほどの妊娠期間を経て4月~6月にかけて1回の出産で1頭を産み、産まれた子は授乳期間1ヵ月を経て2年で成熟する事から、成長が他のシカ科の動物に比べて早い事が分かります。


また、別名を馴鹿(ジュンロク)とも呼ばれ、人に馴れた鹿を意味する通り、昔から人間に馴染みが深く、食肉や毛皮の活用、又はソリをひかせるなどの労働力や食料として遊牧民に家畜化されてきましたが、野生種ではその乱獲が原因となり生息数が激減してしまい2016年には危急種に指定されています。

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トナカイと鹿の違いは?

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トナカイも鹿の仲間であり大きさも体長が120cm~220cmで体重が60kg~300kgと大型で鹿とそれほど違いはありませんが、寒さから身を守るために体は毛皮で覆われており、蹄は重い体で雪の上を歩く時、体が沈まないように広がっています。


一方鹿は、哺乳鋼鯨・偶蹄目・シカ科・シカ属であり、エサ場では合流するも普段は雌雄別々に群れを成して生活し、主に森林周辺、又は森林内に草地のある環境を好み、積雪地帯では冬季に積雪を避けて季節的な移動を行う時もあります。


また、トナカイは雌雄ともに角を持つのに対して鹿の場合は角が生えているのはオスだけであり、トナカイの角の用途は、春から夏の繁殖時によるオスの抗争だけでなく、極寒の地で雪を掘って苔などを食べるための役割を持ち、特にメスは、子供の餌を確保しなければならない為、冬季の間は角が生えます。


その為、オスは春から生えて秋から冬にかけて抜け落ち、メスは冬に生えて春から夏にかけて角が抜け落ちる事になります。


つまり、サンタクロースが乗っているソリをひいているのは、トナカイのメスと言う事が言えますね。

生息地

日本で鹿と言えばニホンジカを指し、日本だけでなくシベリアなど国外にも多く生息していますが、トナカイは北極圏から亜熱帯に生息しており、グリーンランドやノルウェー、フィンランドなどの北ヨーロッパやロシアのシベリア地方などに分布し主にツンドラ地帯に生息します。

また、アラスカやカナダなどの北アメリカの寒帯地方にも分布し群れを形成して生活しており、特に北アメリカのトナカイは「カリブー」と呼ばれることもあります。


このようにトナカイは日本には生息していないと思われてきましたが、日本国内でも唯一北海道の幌延町では多くのトナカイが飼育されているようなので一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

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角の大きさ・形

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鹿の角はオスだけに生え、毎年冬に抜け落ちて春になると新しい角に生え変わります。


袋角と呼ばれる鹿の角は、外側は皮で包まれており中には毛細血管が走っており、養分はこの血管を通して運ばれ補給され1日に1cm以上も伸びるため急速に成長した後、角の成長と共に硬くなり、血流も止まり、皮が剥がれて中から硬い角が現れます。


角の用途は主に繁殖期のオスの抗争などに使われる事が多いです。


トナカイの角は、鹿の仲間の中では唯一オスメス共に角があり、その用途は繁殖期のオスの抗争だけでなく雪を掘って餌を得る役割もあり、メスが子供の餌を確保するのに雪を掘り起こしやすい額角と呼ばれる形状になっています。


その為、雌の角はオスに比べて小さく単純な形でありオスの角は春に生えて秋から冬にかけて抜け落ち(中には抜け落ちないオスもいる)、メスは冬に生えて春から夏に抜け落ちると言われています。


形は、オスの場合は枝角に生長する見事なもので大きなものでは130cmの長さを持つものもいるようです。


メスの角が子供の餌を確保するためだけに生えていると言う事には感動しましたね。


大切に育てて次世代に繋げている動物の生き方は、現代の人間社会では見習うところが多々あるかもしれませんね。



トナカイだらけ!!


横断歩道を渡る鹿!!

尻尾

立派な角を持ち凛々しい姿でも、シカ科の尻尾は何故かお粗末なものが多いですよね。


良く見ないと見落としてしまいそうなくらい小さな尻尾ですが、俗説には海藻の「ひじき」を漢字で表わすと「鹿尾菜」。


つまり、海藻よりも短くて鹿の尻尾のようだと言う意味で、申し訳程度に付いていると言う事のようです。


しかし、そんな小さな尻尾でもその時の感情を表したり、危険が押し迫った時にピンと立てたりダラリと下げたりと仲間に知らせる役割を持っています。


また、糞を散らかす役割もあり、白いお尻が汚れないようにしているとも考えられますよね。


お粗末な尻尾でも大切な役割を持っていると言う事が言えます。

鳴き声も違いがある?

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鹿の鳴き声は多くの方が耳にしたことがあると思いますが、甲高い声を張り上げて悲鳴に近い鳴き声で鳴く事はよく知られています。


また、オスメスだけでなく幼獣でも違いがあり様々なバリエーションに富んでいるようです。


一方、トナカイの鳴き声はあまり知られておらず、シカ科の生き物なので鹿と同じ鳴き方をすると思っている人も少なくはありません。


しかし、オスは繁殖時に良く鳴きますが雌はほとんど鳴かないとされており、そのオスの鳴き方も豚や牛の鳴き声をもっと低く太くしたような鳴き声のようです。


聞いてみると、「ブォーーーー」と言うように、決して可愛い鳴き声とは言えませんが、興味のある方は一度聞いてみてはいかがでしょうか。

まとめ

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クリスマスシーズンになるとトナカイがサンタクロースのソリをひいているシチュエーションが多く流れますが、実際トナカイを目にした人は少なくシカとよく似ている感じがする為、混同している人もいるようです。


しかし、シカとトナカイは同じシカ科の仲間ですが、調べて見ると生態も角の生え方も鳴き声にも違いがある事が分かりました。


しかし、体の割に短くて小さな尻尾はどちらも同じであり、小さいながらも立派な役割を持つ事も一緒のようです。


また、トナカイなどは生息する環境に適応できるように蹄や毛などが進化したものと思われ、動物の適応力には驚いてしまいますね。


人間も気温の変化によって進化することができたら温暖化や異常気象も関係ないのですがね。。。!


以上、トナカイと鹿の違いは?生息地や角・尻尾についての解説でした。



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