ムササビは滑空する姿が可愛く、きっとモモンガと混同してしまっている人もいるのではないでしょうか。
モモンガはペットとして飼育することができますが、ムササビってどうなんだろう……と思いますよね。
同じ滑空する動物なのだから、どちらかがダメなはずがない! と思いたいものです。
実際はどうなのでしょう。
今回はモモンガと間違いやすいムササビを取り上げ、生態やペット飼育の是非などをまとめてみたいと思います。
目次
ムササビの生態
ムササビはリスのお仲間です。
前足と後足の間に飛膜という膜があり、それを広げて滑空します。
滑空する目的は枝から枝へと飛び移るためなのですが、その滑空距離は120メートル以上可能と言われています。
野生のムササビ発見!!
体長は27~47センチほど、尻尾は28~41センチほどあります。
体重は700~1500グラムあり、モモンガと比べてもムササビの方が大きいのです。
種類にもよりますが、モモンガはムササビの半分くらいの大きさとなります。
ムササビとモモンガの区別に迷ったら、大きさを比較してみるとよいかもしれませんね。
ムササビは日本の固有種で本州から九州と四国に生息しています。
森林に住み夜行性、樹上生活のみで冬眠はしません。
交尾は年に2回、冬と初夏、平均74日間の妊娠期間をえて春と秋に子供を産みます。
子供は1度に1~2匹が生まれます。
ムササビは古来より存在し、狩猟の対象となっていました。
最古では縄文時代から存在していたようです。
ペットとして飼育可能?
似ているモモンガをペットとして飼えるのだからムササビだって……と思われるでしょうが、実は鳥獣保護法により、ムササビを個人で飼育することは禁止されています。
しかし個人で楽しむ飼育ではなく、保護されたムササビの里親になることはできるようです。
そのためには、鳥獣保護員にならなければなりません。
保護されたムササビが再び野生で生きていけるようになるまでの親代わりをするのが目的であり仕事になるので、ペット飼育のような感じにはなりませんが、どうしてもと思われるのであれば目指してみるのもよいかもしれません。
ムササビの値段
鳥獣保護法で個人の飼育が認められていないので、ペット販売はされていません。
しかし、カオジロムササビというムササビなら飼育が可能で販売もされているようですが、かなり希少なようでお値段は30万円!
さらにとても狂暴で飼育が困難とのことです。
かなりの下準備も必要なようですし、思っていたのと違ったと途中放棄はよくないので、真剣に考えた方がよいかもしれません。
聞くところによると、1日でキャリーがボロボロになるそうです。
カオジロムササビは体も大きく、噛む力も強いため指などを噛まれると食いちぎられてしまう可能性もあるようです。
ムササビはなつく?
ムササビは狂暴であまり人には懐きません。
飼育が難しくペット向きではないそうです。
ペットにできるのはカオジロムササビだけですが、レッサーパンダに似た可愛らしい顔に騙されてはいけません。
ムササビの鳴き声
グルルルルグルルルと鳴くそうです。
警戒すると普段より高い声でキュルルルルル……と鳴くのだとか。
人によってはこの警戒した時の鳴き声はキョロロロロロ……と聞こえることもあるようです。
どう聞こえますか?
普段より声が高いと覚えておくとよいでしょう。
屋根裏に居着くことがある?
屋根裏に居着くそうです。
しかも、一度追い出しても戻ってくることもあるようなので、単純に可愛いだけで済まされず、夜行性のムササビに毎夜困らされている方もいらっしゃいます。
飼育をしてはいけないので、勝手に居着いてしまったことをラッキーと思う人ももしかしたらいるかもしれませんが、事態が悪化しないうちに追い払い、出入り口を塞ぐなどの対処をした方がよいでしょう。
まとめ
モモンガの飼育ができるのだからムササビも……と思っていたのですが、鳥獣保護法で禁止されているのですね。
しかもとても狂暴だとか……
モモンガも種類によっては飼育ができないらしいので、こういった珍獣をペットにするのは大変なことなのだと思います。
可愛いだけではダメなんですよね。
テレビなどの映像で見ると可愛くて飼いたいと思ってしまいますが、見るだけで満足しなくてはいけませんね。
以上、ムササビはペットとして飼えるのか、値段は? などについてでした。
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