動物園でも大人気のライオンですが、特徴的なたてがみを持った凛々しい姿は「百獣の王」と言われるだけの迫力がありますよね。
一吠えしたら、どんな猛獣たちも恐れて逃げ出してしまいそうですが、実は私達と生活を共にしている猫と同じネコ科の動物だと言う事をご存じでしたか?
ネコは古くから人間と共存しており、ペットとしても一般的に飼われていますが、百獣の王と呼ばれるライオンも猫のように人に懐いてくれたら、こんな頼もしいボディーガードはいませんよね。
また、その生態なども気になります!
今回は、ライオンはなつく?別名・骨格・夜行性かどうかについて解説したいと思います。
目次
ライオンの生態
ライオンは、アフリカにあるサハラ砂漠以南、又はインドの西部に生息する食肉目・ネコ科・ヒョウ属に分類される肉食動物です。
ネコ科の中では虎に次いで2番目に大きいとされ、大きさはオスのライオンで体長170~250cm、体重が150~225kgあり、中には250kgを超えるオスライオンも確認されています。
メスは体長140~175cm、体重が122~182kgとオスよりも小さめです。
最大の特徴としてはライオンの象徴でもあるたてがみにあり、このたてがみが黒く立派であるほど強い証であり、メスにも好まれるようです。
特にライオンはネコ科には珍しく群れを形成して生活するため、オス1~2頭に対し数頭のメスと子供ライオンで約15頭ほどのプライドを形成し、多いときは30頭以上の大きなプライドになる事もあります。
子供ライオンは、2~3歳くらいになると、リーダーであるオスに群れを追い出されてしまいます。
追い出されたオス達は別の群れに入るまで共同生活をする事になり、運良く他の群れのオスを追い出し、新たなリーダーとして君臨することができた場合は、自分のプライドを持つ事ができます。
しかし、メスは子供を産むと2年間は発情しない為、前のリーダーの子供がいた場合は、自分の子孫を残す事ができないのでその子供を殺す必要があります。
また、狩りは主にメスの役目になりますが、オスは自分のプライドを守る為に侵入してきた若いオスと戦って追い払う役目を担っています。
その権力の象徴なのかはわかりませんが、獲物を捕ったときはメスが食べていてもオスライオンが現れたら餌を差し出さなければなりませんし子供まで餌が渡らない事もあります。
その為、餓死する可能性も高く、ライオンの子供の生存率は極めて低いようです。
百獣の王と呼ばれ強いイメージを持つライオンも生きる背景には私達でも想像ができない厳しさがあるのですね。
ライオンの別名
古来より紋章や文様に使われる事も多かったライオンは、別名を獅子とも呼ばれており、ライオンを象徴するたてがみに由来するものとされています。
また、ライオンは2~3年経つと群れから追い出され新しい群れを探して放浪することになりますが、そのことに因んで「ノマドライオン」の別名もありフランス語では放浪の意味を表すとされています。
また、アフリカ現地のガイドは、英語で独身男性を意味する「バサラ」と呼んでいる地域もあるようです。
日本でもライオンが元になっている伝説上の生物に狛犬や獅子舞などがあり、
歌舞伎の連獅子では、我が子を谷底へ突き落とし這い上がってきた強い子だけを育てると言う意味の舞もあります。
また、沖縄のシーサーなども、災いから主を守ると言われ、伝説の獅子として残っています。
このようにライオンは古くから強さの象徴として様々な別名を持つようです。
ライオンは懐く?
ライオンも猫と同じ仲間なので猫のように懐くと考えられますが、猫などとは大きさもはるかに違い、力も強いです。
ネコのように甘噛みをしたとしても骨を砕くことも十分考えられることですよね。
以前、飼育に慣れている飼育員を襲ったと言うニュースも流れた事もありますが、海外ではライオンと一緒に寝たり、プールで楽しそうに遊ぶライオンも紹介されています。
YouTubeなどにアップされた動画の中では、名前を呼ばれたメスライオンが大好きな飼い主のもとへ走って勢いよくハグしながら甘えている様子が公開されました。
これはすごい!
ネコ科ですから気まぐれな事もある為、見ている方としてはヒヤヒヤしましたが、百獣の王と呼ばれるライオンも犬や猫のように人間に懐く事は事実のようです。
ペットとして飼育可能?
ライオンは動物園や専門の施設で飼育されていますが、自治体の許可や近隣住民の許可が取れれば個人でも飼育は可能だと言う事です。
しかし、猫や犬とは違いライオンを飼育する場合は大きな檻が必要ですし、何と言っても莫大な管理費用が必要になると思われます。
餌も市販のペットフードを与えると言うレベルではなく、1日、体重50kg~100kgの中型の哺乳類や爬虫類などを食べる事から餌代だけでも毎月10万円以上もかかる為、一般家庭で飼育する場合は限界がありますよね。
やはり、百獣の王と呼ばれるライオンが狭い檻の中で過ごしている姿よりもアフリカの広大な地で自由に暮らしてくれた方がはるかにライオンらしいと感じてしまいますが、皆さまはどのように思われたでしょうか?!
ライオンの骨格
ライオンはネコ科の動物と言われており、私たちがペットとして飼育する猫と同じ仲間になりますが、顔のイメージは猫とは言えませんよね。
ライオンの頭骨は、口を開けて獲物をくわえ込めるように大きくできており、前頭部がへこんで平たく眼窩後部もやや短く鼻骨は広く開いています。
その為、ライオン独特の吠えもできトラともよく似ています。
更には強力な脚部とアゴを持ち、8cmもある犬歯で大型の獲物を狩る事ができます。
その他、鼻筋が高くて広い部分は呼吸器官になり鼻が発達していると同時に肺も発達している事を意味しています。
また、ライオンは骨格全体をしなやかな筋肉で覆われているようなもので、骨は体重の13%程度に過ぎず骨はあまり目立たないとされています。
その為、助走もせずに音も無くジャンプしたり、エレガントに獲物に飛びかかったりすることができるのは、骨よりも筋肉の割合が多いからこそできるものと考えられます。
ライオンは夜行性?
ライオンは、夜行性であるため狩りは夕方から夜に行われる事が多く、一日の半分以上は寝て過ごすと言われています。
特に暑い日は、木陰などでゴロゴロしている事が多く、動物園でみるライオンは怠け者のイメージが強いですよね。
平和・・・
しかし、野性下でのライオンは草丈が高く生い茂り身を隠せる場所では、日中でも狩りをする事があり、多くはメスが集団で獲物を襲います。
まとめ
たてがみを生やしたオスライオンが一吠えする姿は、百獣の王の貫録十分といった感じですが、狩りや子育てのほとんどをメスが行い、餌を横取りする事には少しがっかりしましたね。
しかし、自分のプライド(縄張り)を持ち、より多くの子孫を残すと言う動物の自然摂理を考えればそれだけの権力を備えている事も確かであり、傷を負いながらもメスや子供を守ると言うオスの生き方の厳しさを改めて感じさせられました。
また、ある番組からメスライオンの子育てを見て、厳しさの中にも深い愛情がある事を知り、ライオンたちの本当の強さと言う物を知り得ることもできました。
そんな厳しい自然界を子孫を残す為にオスとメスが助け合って生きている姿は、強さと優しさが交互に存在しており、百獣の王と言う言葉がよく似合ってもいます。
そんなライオンたちに歌を贈るとしたら、やはり「ライオンハート」でしょうかね・・・笑
以上、ライオンはなつく?別名・骨格・夜行性かどうかについての解説でした。
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