目次
アブラコウモリの生態は?
コウモリは見たことがありますか?
コウモリというと洞窟などでワサワサでてきたり、人の血を吸うドラキュラのイメージを持ったりしていませんか?
コウモリは、夏の夕方、飛んでいるのを見ることができます。
大きくなく、しかも普通に飛んでいるため、知らない方は違和感もなく、コウモリに気づくこともないでしょう。
そんなコウモリの中でも日本で見ることができるのが、アブラコウモリです。
大きさは、6センチくらいで体重は5gから11gと皆さんが想像するコウモリとは比べ物にならないくらい小柄で軽いコウモリです。
夜行性で、生息は家屋や都市部に多く、橋などの下に住むこともあります。気温が下がると冬眠します。11月から冬眠して春先4月くらいから活動します。普段は集団生活しています。
私たちがイメージしているコウモリとは、違って小さくてかわいいコウモリです。
野生のアブラコウモリは飼育できる?
では、小さなアブラコウモリですが、ペットとして飼育できるのでしょうか?
実はアブラコウモリを飼うことは日本の法律で禁止されています。
日本には、鳥獣保護管理法という法律があり、鳥獣の保護および管理ならびに狩猟の適正化に関する法律により、コウモリの捕獲、飼育は禁止されています。
コウモリのほかにニホンアシカやアザラシ、イエネズミなども飼育禁止の対象です。これは生態系を乱したり、全滅を防ぐための法律です。
もし、飼育した場合は、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金となります。コウモリだけでなく、何かを飼うときには、この法律を知っておきましょう。
保護したらどれくらいの期間飼育できるの?
しかし、もしアブラコウモリがけがをして道端で遭遇したらどうしたらいいのでしょう?
法律から言うと、拾って飼うことは禁止ですが、弱ったりけがをしているコウモリを見捨てたら命に関わるかもしれません。
そんな特別なときに限り、一時的に保護が許されています。
特にコウモリの赤ちゃんなど保護する場合は、お住まいの市役所や区役所、環境管理事務所などの判断に任せる必要があります。保護した場合は、連絡を必ずしてください。
そして、保護期間を聞きましょう。独断での保護、飼育はしないように気をつけてください。
餌はどんなものを食べるの?
では、アブラコウモリを保護したとき、どんな餌を与えればいいのでしょうか?
もし保護したアブラコウモリが赤ちゃんだったら?
その場合は水やミルクを与えます。
必ず、スポイトやガーゼなどに染みこませて吸わせるようにしてあげましょう。小動物用のミルクがおすすめです。さらに、ミルワームなどを食べさせることもできます。ピンセットで与えてください。
成体のときは、生きているコオロギやミルワームなどを与えましょう。
保護したときに気をつけることは、保護するときに必ず手袋、おすすめはゴム手袋ですが、手袋でコウモリは捕まえることです。
成体の食事シーン
素手でコウモリを触らないでください。コウモリはシラミやダニなどの寄生虫が生息している可能性が高いです。カビもいるかもしれません。感染症の菌がいるかもしれません。
人と接触して、人間がダニなどに嚙まれたりすることがあります。小さなお子さんがいるときはくれぐれも気をつけてください。
どんな鳴き声?
では、アブラコウモリの鳴き声ですが、どんな鳴き声かイメージできますか?
アブラコウモリの声は私たちが聞き取れるようなものではありません。ちょっと難しいですが、声に超音波が含まれており、人間には聞き取れないような声でコウモリ同士がコミュニケーションをとっています。
しかし、中には家に住むついてキーキーという声を出すという情報もあります。そうなると、住んでいる方は大変です。
アブラコウモリは集団生活ですが、キーという声も集団だとかなり迷惑な鳴き声なのです。
このような鳴き声です!
被害が出ている場合駆除するにはどうしたらよい?
アブラコウモリは、家に住み着くことをお話しました。
民家や都市部に生息するアブラコウモリに住み着かれると、鳴き声もですが大量のふんもします。集団生活をするコウモリです。一匹ではないので住み着かれたら大変です。
法律があるので簡単に駆除もできません。
そこで、まずアブラコウモリを見つけたら、住処の出入り口から中を徹底的に照らす光、ライトを準備しましょう。夜行性のコウモリに明るい場所は苦手です。
出て行きたくなるでしょう。
さらにアブラコウモリだけでなく、コウモリ全般にコウモリ忌避スプレーという市販スプレーがあります。ハッカアブラやにんにくエキスなど強烈な臭いのスプレーでアブラコウモリを追い出します。蚊取り線香の臭いも苦手です。
理由は、はっきりわかっていませんが、磁石も効果的です。強力な磁石を取り付けるとコウモリが寄ってこなくなります。
それでもお困りの方は、専門の駆除業者への依頼をおすすめします。お値段はしますが、専門はしっかり駆除してくれます。
まとめ
アブラコウモリ、本当に小さく、遠くを飛んでいたらコウモリとは気づきにくいです。飼いたい気持ちの方もいらっしゃると思いますが、しっかり法律に従ってください。
保護したときも安易に触ることはやめましょう。
もし保護できないとき、市役所や区役所に連絡してアブラコウモリがけがをしていることを伝えましょう。
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