ヤマアラシはご存知ですか?
ヤマアラシって何だっけ?と思う方も多いと思います。
ヤマアラシの特徴は長く鋭い針状の体毛が背中から伸びていることです。
映画singでアッシュというキャラクターが出ていますが、あれはヤマアラシのキャラクターです。
ハリネズミと勘違いしそうですね!
今回はそんなヤマアラシについて解説していきます。
目次
ヤマアラシの生態
ヤマアラシと言えばあの尖った体毛。
針のような体毛は、背中や脇腹、しっぽに生えており、威嚇したときにシュッと尖って危険です。
この針は、外敵から身を守るためにありますが、ヤマアラシは、外敵と会ったら積極的に攻撃していきます。
後ろ足を踏み鳴らして背中の針を立てて、外敵に対して後ろ向きにして攻撃します。
この針、長靴のゴムを貫く丈夫さで、いくら大きな肉食獣でもヤマアラシに安易に近づくことは危険です。
もちろん、私たちも気をつけなくてはいけません。
ちなみにヤマアラシには2つのグループがあります。
地上性のヤマアラシ科と樹上性のアメリカヤマアラシ科です。ちなみにヤマアラシ科は、ユーラシアに生息しています。
2つのグループは、進化において全く別の地域で進化を遂げたヤマアラシです。
ヤマアラシは、体長60センチから90センチくらいで、尻尾は20センチ~25センチあります。
体重は5・5kgから16kgで、基本、夜行性でえさは、果実や穀物、木の葉や草など植物を食べます。
単独行動を好み、繁殖期には1回に1頭から2頭の子供を生みます。
ヤマアラシに天敵はいる?
では、こんな鋭い針を持っているヤマアラシですが、天敵はいるのでしょうか?
ヤマアラシの天敵は、ライオンやヒョウ、ハイエナ、ピューマなどの肉食獣です。
ただ、先にお話したように鋭い針を持っているので、ライオンやヒョウなども容易に攻撃できません。
しかもヤマアラシの針で内臓や口内を突き破られ感染症や疾患、ばい菌などで死亡原因となります。
ただし、よくみてください。
ヤマアラシの頭には、針のような体毛がありません!!!弱点は頭なのです。
ピューマに至ってはツメでヤマアラシの腹部を切り裂くそうで、ヤマアラシの最強の敵といえます。なかなか怖い攻撃をしますね。
自然界の厳しさですね。
ヤマアラシは飼育できるの?
ヤマアラシの飼育は可能です。
ただ、現実的にはかなり難しいです。
まず、ケージは大きいケージが必要です。夜行性なのでケージに家、もしくはシェルターを置いて、水のみ場や餌箱、登り木など準備してあげましょう。
冬には寒さ対策にペット用ヒーターを準備しましょう。
意外と人懐っこいという話もありますが、しかし、攻撃性がある動物です。いつなんどき、針に刺されるか、わかりませんし、刺されたら感染症予防に病院を受診する必要があります。
もちろん、ヤマアラシも病気になった時のために専門の獣医さんを探しておきたいですね。
そう考えるとヤマアラシを飼うことは、かなり覚悟のいることなのです。
実際に飼う際は、針を全部抜いて飼うかたもいらっしゃいます。
しかしそれは、それで可愛そうな気がしますね・・・
ヤマアラシの餌は?
先にお話しましたが、ヤマアラシの餌は、草や木の根、果実や穀物、木の実などです。とうもろこしなど野菜も食べます。
ただ、動物の骨などもかじることがあります。
手足を使って、うまく餌をとって食べます。
嚙む力が強いのも特徴です。
ヤマアラシの寿命は?
ヤマアラシの寿命はどのくらいでしょう?
想像しているより長いと思います。
野性の中では、寿命は12年から15年、飼育においては20年と言われています。
針つながりで失礼ですが、ハリネズミは自然界で3年、飼育で5年から10年といわれているのでヤマアラシは、かなり長生きに思えますね。
(ハリネズミは、あくまでもネズミなので寿命は長いほうではありません)
天敵が少ないという点が寿命が長い要因の1つかもしれません。
ヤマアラシの鳴き声は?
では、ヤマアラシの鳴き声はどうでしょう?
何気なく、動物園で見ているヤマアラシ。どんな鳴き声をするのでしょう?
ピィピィとかギャギャというように聞こえます。
ヤマアラシの鳴き声
この動画の他にも、中には高い声で鳴くこともあり、その鳴き声と飼い主のやり取りが会話になっている!!という有名な動画もあります。
ネット上には、「ヤマアラシ、意外と可愛いかも?」という愛らしい姿がたくさん見ることができます。
まとめ
ヤマアラシはいかがでしたか?
映画では、かっこよく歌っていましたが、意外と攻撃的で針の鋭さは、想像以上の動物ですね。
これも自然界で生き抜くための道具といえます。
近年、ペットとして日本でのニーズも高まっていますが、飼う際には寿命が長いので、しっかり責任を持って飼うことが重要です。
動物園で見ることができるので、ぜひ愛らしい姿を見てみてください。
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