アザラシと聞けば、水族館で様々な芸を見せてくれる可愛らしいイメージがありますが、ゾウアザラシの場合はどうでしょう・・・。

時々、テレビなどで見る事もありますが、繁殖期にみられるオス同士の激戦は凄まじいものがありますよね。


また、ゾウの鼻を連想させる垂れさがった鼻を駆使して絞り出す鳴き声はまさに強さの象徴ともとれます。

今回は、ゾウアザラシのハーレムは大変?また、日本の水族館で見る事ができる?について解説いたします。

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目次

ゾウアザラシの生態

ゾウアザラシは、ネコ目・アザラシ科に属する海洋哺乳類の総称であり、アザラシの中では最大種になります。

また、現在のゾウアザラシの種類には、ミナミゾウアザラシとキタゾウアザラシの2種類が存在しており、特に最大と言われているのがミナミゾウアザラシになります。


しかし、鼻の大きさはキタゾウアザラシの方が大きいとされています。

オスのゾウアザラシの特徴としては、象の鼻のように垂れ下がった鼻が付いている事であり、これを駆使して大きな音を発生させますが、特に闘うときはその声の大きさによって優劣が決まるとも言われています。


生活圏は主に海洋にいる時間が長く、だいたい1700mまで潜水が可能であり、潜水時間も120分と長い為、海洋哺乳類の中では最も長いと言われています。その為、エサは深海でイカや大きな魚を主食にしています。

しかし夏は繁殖期に入る為、陸上で生活することになり、メスをめぐってオス同士の激しいバトルが繰り広げられるのもこの時期になります。

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ゾウアザラシはハーレムを作る?

ゾウアザラシ ハーレム 大変 日本 水族館



ゾウアザラシは一夫多妻制であり、一頭のオスが100頭近くのメスを従えて巨大なハーレムを作り、一頭のオスが全てのメスを独占することができます。
まさにオスにとってはパラダイスとも言えますよね。


しかし、巨大なハーレムを作るにはそれなりのハードルがあり、所謂、動物の世界の「強い者が全てを勝ち取る」と言う法則から、体が大きくて精力絶倫、そして喧嘩に強いと言う条件が必要です。

もちろん雌たちもそんな強いオスの子孫を出来るだけ多く残そうとするため、強いオスはモテルわけですね。


中にはそんなオスの座を奪うために戦いに挑むオスもいますが、その闘争劇は激しく、どちらかが倒れるか、退散するかまで続けられると言います。

ハーレムを作る事ができなかった場合は、オス同士が一カ所に集まりオスだけで生活を続け、そのまま生涯を終えてしまうと言う事にもなります。

こればかりは「力の世界」なので仕方がありませんが、中には子狡いオスもいて、こっそりメスに近づくものもいるとか・・・。


これがハーレムか!!

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ハーレムを維持するのは大変!?

ゾウアザラシの赤ちゃんは、2~3週間ほどで独り立ちしたあと子供同士で泳ぎや餌の摂り方を学び、メスは2週間もすると再び繁殖可能になると言われています。

その為、100頭近くのメスを相手にしなければならないオスは、丈夫な体でなければ務まらないと言えます。


また、それだけではなく、ハーレムの主の座を血気盛んな若いオスが奪いに来るわけですから主としては気を抜く訳にはいきませんよね。

常に気を張り巡らしながら自分のハーレムを守り続けなければならない為、他のゾウアザラシよりも寿命が短いと言われています。


そんな事から、他のオスに羨ましがられてもハーレムを維持していくのは大変な事だと言えます。

ゾウアザラシのオスは、産まれてから1~12歳頃まで群れで平和に暮らし、その後13歳~14歳で100頭近くのメスを従えたハーレムを持つようになり、自分の子孫を多く残す為に交尾を繰り返すわけです。


その後は、10月頃には海に戻りそのまま静かに生涯を終えると言う結末になると言うわけですが・・・

ゾウアザラシの一生と言うのは、子孫を残すためだけのようにも感じますが、流血しながらも闘い続けるオスの生き方には、愚かさや虚しさよりも気高さえ感じてしまいますね!

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日本の水族館で見る事ができる?

ゾウアザラシ ハーレム 大変 日本 水族館



ゾウアザラシは、過去に日本の水族館でも飼育されており、江ノ島水族館では1995年~2005年までの間、「ミナゾウ」と命名されたオスのミナミゾウアザラシが飼育され、バケツを持つなどの数々の芸を覚えて入場者を楽しませていたようですが残念ながら2005年に11歳で亡くなっています。


また、二見シーパラダイスでは「あっかんベーアザラシ」で人気者のミナミゾウアザラシの「丸子ちゃん(メス)」が23年8か月と1日の記録を達成して世界一になりましたが、2013年に残念ながら亡くなり、現在ではミナミゾウアザラシの飼育は行われていないとされています。


しかし、2017年に保護されたキタゾウアザラシが遠く離れた生息地まで帰すには危険を伴うと言う事から、鶴岡市立鴨水族館で治療が進められ、そのまま公開が決まったようです。

その為、ゾウアザラシを見たい場合は、山形県の鴨水族館に足を運んでみてはいかがでしょうか!

まとめ

ゾウアザラシ ハーレム 大変 日本 水族館



ゾウアザラシは、アザラシの中でも最大であり、オスは象のような大きな鼻を持ち、その特徴的とも言える鼻を駆使して大きな音を発生させるため、特に繁殖期にみられるオス同士の闘争は凄まじい物があります。

それは、どちらかが倒れるか、又は退散するかまで続けられるため、勝っても負けても大きなダメージを負う事は確かなようです。


その原因には、100頭近くのメスを従えたハーレムにあり、主であるオスは自分のハーレムを守る為、攻撃を仕掛けたオスはそのハーレムを奪うためであり、全ては自分の子孫を出来るだけ多く残すと言うところにあります。

その為、ハーレムを作ると言う事はオスにとっては生涯をかけた闘いにもなり、様々なリスクを背負う事になります。


そこまでしてハーレムを作りたいか?・・・と、人間は考えてしまいますが、動物の世界は強い物が全てであり、その強い遺伝子を出来るだけ多く残すと言うところに行きつく訳ですよね。

厳しいと言えば厳しいですが、そんな中で一番で生きているオスはやはり格好良すぎますよね。


残念ながらこのような格好良すぎるゾウアザラシは、現在日本の水族館で見る事はできませんが、可愛らしいゾウアザラシなら山形県の鴨水族館で公開されていますので是非会いに行って見てはいかがでしょうか!

以上、ゾウアザラシのハーレムは大変!?日本の水族館で見る事ができる?についての解説でした。


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