セミは、皆さんご存知の通り、成虫になってから1週間、鳴いて一生をおえます。
人間からしてみると、その一生の短さにはかない気持ちになるでしょう。
昆虫は、土から出てきて成虫として過ごす時間が短いものが多いです。
セミ同様、カゲロウもまた、短い一生です。
いや、セミよりも短いですね。なんと、成虫になってから1日で一生が終わるのです。長くても1週間というから切なさは、深いですね。
カゲロウは、成虫になると口が機能しなくなります。羽が出て飛びますが、1日という短い一生のため、食べるより、繁殖するために時間を費やすため、食べることをなくしたのでしょうか?食事を取ることができないので短い一生になるのでしょうか?
だからこそ、カゲロウを見かけたらいとおしい気持ちになりますね。
目次
カゲロウの幼虫の生態
カゲロウは、幼虫期間は、半年から1年半ほどです。
一日の成虫に比べると長い幼虫期間を過ごします。さらに脱皮回数も多く、幼虫期間の間に10回以上、40回ほど脱皮を繰り返します。
カゲロウの特徴は、「不完全変態」ということです。通常は、幼虫期間から蛹を経て、成虫となりますが、カゲロウは幼虫期間から蛹にはならずに、脱皮の延長上、成虫となります。
成虫が集まっているところに、脱皮した殻を見ることができます。
カゲロウの幼虫は、水中で生活します。
私たちが見ることができるのは、近所の川ですが、川でもきれいなところにしか生息しません。池や田んぼ、沼などでも見ることができます。
種類によって若干異なりますが、9月から3月に見ることができます。
幼虫の特徴は、水中生活のためえらがあり、成虫にある羽が幼虫にはありません。
成虫とは、外見は異なるため、もし川でお探しのときは、ネットなどの画像を見ることをおすすめします。
飼育方法や必要なものは?
では、カゲロウ、せっかくだから幼虫から育ててみたいですね。
1日で成虫になり、パートナーを探して、子孫を残して亡くなってします。
しかし、幼虫から育てると1年は、一緒に過ごせます。
成虫までのカゲロウを見守るためにはどんなことをすると、飼育できるのでしょうか?まずは、川などで水中で生活するので、水槽に砂利などを敷きます。
さらに隠れることができるシェルター代わりの石や水流が比較的早いところに住んでいるため、パワーフィルターで水流をつくり、清潔な水の環境を保つ事が大事です。
そして、温度管理も10度以下の水温で管理しましょう。
水道水を使う場合は、カルキや塩素を抜くために、1日放置したり、カルキ抜きの薬剤などで淡水にしましょう。
ただ、カゲロウの幼虫を飼うことは、簡単なことではありません。
不完全な昆虫なので、とても難しいです。
どんなに気を使って環境を整えても飼育が継続できないこともありますので、ご理解の上、飼ってみましょう。
カゲロウの幼虫の餌は?
では、カゲロウの幼虫は、水中でどんなものを食べて成長するのでしょう?
カゲロウの幼虫は、水中で藻などを食べて成長する種や植物の残骸を食べるもの、捕食性があるものなど種によって異なります。
飼う際は、観察して捕食性があるときは、多くのカゲロウを同じ水槽で飼うことは避けましょう。
もし、飼育する際は藻などをいれてあげましょう。
幼虫の期間
さきにも、お話しましたが、カゲロウの成虫は1日で一生を終えますが、幼虫は半年以上、1年半ほどの期間があります。
成虫よりはるかに長い期間を幼虫として過ごすので、カゲロウを飼う際は幼虫の生活を一緒に過ごすことが、飼う際の楽しみですね。
成虫になると、羽ができ、飛びますのである程度、余裕がある水槽をおすすめします。
飼育時の注意点
カゲロウの幼虫はデリケートです。
しかも成虫が15mmほどの小さな生き物です。
幼虫は7mmから大きくても20mmです。種類によって異なりますが、それでも大きいとは言い切れません。
優しく取り扱ってあげましょう。
水質もきれいな環境を好むため、特に気をつけてください。水流も大事です。
飼育する際の家での場所も、静かな直射日光が当たり過ぎないところにしましょう。
水温が上がりすぎるのもよくありません。夏は気をつけてください。
カゲロウの幼虫にとって、川と同じ環境が一番の理想ですが、なかなか難しいですね。一部では、飼うことが難しいとされているカゲロウの幼虫です。
しかし、しっかり成長してくれると1年半、一緒に過ごすことができるので、飼う際には下調べをしっかりしてから、飼うようにしましょう。
まとめ
カゲロウ、いかがでしたか?
はかないからこそ、その一生を見てみたいですね。
私は、つい仕事が・・・とか、家が・・・と愚痴ることがあります。
しかし、カゲロウはその日まもなく、食べることもできず、限られた時間を子孫繁栄のために費やします。この生き方は、私にはできませんが、見習うところがあるように思えます。
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