昆虫は好きですか?
セミが苦手、カマキリが怖い、カナブンの音にびっくりする、など昆虫って意外と苦手な方が多いですね。
しかし、昆虫は、過酷な自然で生きています。カゲロウは成虫になると1日で命尽きます。
蛍やセミは、1週間といわれています。
成虫として生きる時間が短いものが多いのも昆虫の特徴です。
聞くとかわいそう、はかない、と思いますね。
そんな昆虫の中でもガムシはご存知でしょうか?決して私たちに人気がある!好きになれる姿をしていません。
目次
ガムシの幼虫の大きさ
体は3センチから4センチ前後で黒いです。
華やかなものはありません。
はっきりいって、実際出会ったら、私はきゃーっと言ってしまうくらいです。
ガムシは、池や沼などに生息する水生昆虫です。
外見は、ゲンゴロウに似ていますが、泳ぎは、そこまで得意ではありませんし、ガムシの種類のすべてが水生昆虫というわけではありません。
では、ここでガムシの幼虫を紹介します。
ガムシの幼虫は、18mmから22mmです。
5月から6月にガムシが産卵しますが、水面に一度に50個から100個ほど産みます。
卵の袋に包まれて生まれるガムシは、その袋「卵のう」を一週間ほどで出てきます。
脱皮を2回ほど繰り返し、体長は、8センチくらいに成長します。黒色の成虫のガムシと違って幼虫は、全体的に黄褐色です。
あれっ?
成虫のほうが幼虫より小さい?と感じますが、写真を見ていただければ分かりますが、そもそも幼虫の外見は、ガムシの成虫と違って細長く、ミミズのような柔らかい姿です。成虫と異なり、体長、長さは長くなります。
ガムシの幼虫の飼育方法は?
では、このガムシの幼虫を飼うためにどんなことが必要でしょう?
先に成虫のお話をします。
昆虫は、成虫になってから短命が多いという話をしましたが、ガムシは成虫となってからも半年から1年生きる、昆虫の中では、長い方の生き物です。
では、このガムシの幼虫を飼うためには?
ガムシだけを飼う際は、小型の飼育ケースで大丈夫です。
しかし、蓋が軽いと、成虫になった時に出て行ってしまう可能性があるので、しっかり下蓋がある飼育ケースをおすすめします。
そして、水を入れて、飼いましょう。
水は、カルキ抜きをしたものを使います。ペットショップでカルキ抜きの薬剤がありますが、水を1日貯めて置いてカルキ抜きができます。
特に幼虫は、よく食べます。そして、排泄物も多いです。水が汚れやすいです。
こまめな水替えをして、清潔に維持管理しましょう。
水温は25度前後ですが、究極な温度差がない限り、ヒーターなど必要ありません。初心者でも飼いやすいところが、ガムシの幼虫の人気です。
ガムシの幼虫の餌は?
では、ガムシの幼虫の餌は何でしょう?
ガムシの幼虫が肉食系というお話はしましたが、具体的には、巻貝を食べます。すごいですよね、殻の固い巻貝をどう食べるのでしょう?
実は、巻貝の殻を切って中身を食べるのです。特に右巻きの巻貝のほうが、捕まえて殻を切りやすいそうです。
ほかには、魚の死骸等も食べることがあります。
幼虫は肉食で成虫は、雑食です。
生きるために、成虫では雑食になることで餌の危機を回避しているのかもしれません。
ガムシの毒の有無
では、ガムシの毒については、有無の記載は、はっきりしません。
しかし、毒はないのではないか?というのが個人的な見解です。
ただ、昆虫も命の危機にさらされると、さまざまな攻撃をしますので、飼う際には気をつけましょう。
幼虫については巻貝の殻を切り裂く力を持っていますので、安易に触ることは避けてください。
昆虫は、哺乳類などと比べて過酷な自然の摂理の中で生きています。たくさん卵を産みますが、天敵により成虫までいかない卵もたくさんあります。
飼う際は、スキンシップなど期待せずに、観賞用として飼うことをおすすめします。
まとめ
ガムシは、いかがでしたか?
幼虫は肉食、成虫は雑食で飼う際には、えさが変わってきます。
外見も幼虫と成虫では、全然違います。
観察するには、大変興味深い昆虫といえます。
ぜひ、その成長過程を見守ってください。
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