昨年、アリのことがニュースとなりました。
ヒアリです。
それまであまり知られていませんでしたが、アリという身近な虫が私たちの脅威になることとなりました。
もちろん、アリは昔から家にあげるし、嚙むし、やっかいな虫という方が多いと思います。
そう、こんなに身近で小さなアリに私たちは、昔から手を焼いていました。今も家を食べるシロアリや台所に群がるアリに悩んでいます。
そんなアリですが、種類もさまざまです。
そして皆さんは軍隊アリという蟻を、ご存知ですか?
軍隊アリは、アリが軍隊のように列をなして行動するのでそのことを表していると思われがちですが、軍隊アリというアリが存在するのです。
目次
軍隊アリの生態は?
軍隊アリはアリの種類の1つです。
アリは、土の中などで巣を作っているイメージですが、軍隊アリは巣を作りません。さらに、軍隊アリは猪突猛進です。目の前の獲物に集団で襲います。
最強のアリの軍隊と言われています。
しかし、目の前にいる獲物を攻撃しますが、軍隊アリは、目が見えないといわれています。
体長は1・5センチと私たちが目にするアリよりもかなり大きいです。
生息も南アフリカやアマゾンなどで生息する外来のアリです。女王アリに至っては3センチくらいの大きさになります。
私たちが普段目にするアリは3mmから5mmほどです。
そこから考えると、軍隊アリがいかに大きいアリなのかがわかります。
軍隊アリはなぜ最強と言われるのか?
先にお話しましたが、軍隊アリは、最強と呼ばれています。
その最強の理由は、軍隊アリのもつ大きなアゴにあります。軍隊アリのアゴは、大きく曲がっており、獲物を引っ掛けて逃がさないようにフックのような形をしています。さらに先端はとがっており、危険なのです。
しかも、お尻には毒針を持っており、獲物を見つけるとアゴで噛みつき、相手を逃がさないようにして、おしりの毒針で攻撃します。
肉食で、この攻撃方法でさまざまなものを取って食べるのです。
私たちが手を焼いているあの小さくてうろうろしているアリとは、まったく異なる危険なアリです。
軍隊アリは人間を襲う?
では、この肉食系の軍隊アリは、人をも襲うのでしょうか?
もし私たちの生活の中で軍隊アリが入ってきたら、大変怖いことですね。
話を戻しますが、軍隊アリは人間を攻撃します。
普通に生活していても、アリが服などに入っていて知らずに嚙まれて赤くなったりしますね。
軍隊アリも人間と遭遇したら攻撃します。しかも通常のアリのように、チクッとした痛みだけでは終わりません。
軍隊アリに出会ったらまずは、踏んだりいじったりしないで逃げることです。
一匹でも攻撃すると、何でもかまわず軍隊アリは、攻撃を開始します。毒ももっているし、アゴも強いので人間でもかなり危険な状態になります。
気をつけてください。
ゾウに勝つっていうのはホント?
軍隊アリは、何万匹ももの軍隊アリが集まって行動しています。
大きなゾウでも遭遇したら、一塊もありません。
鼻や口に入られて、嚙みつかれて錯乱状態に陥るでしょう。
そこからは、軍隊アリの思う壺です。暴れて疲れて、体力が尽きてそのまま軍隊アリに飲み込まれてしまうのです。軍隊アリをみたらジャガーも逃げるほどの危険なアリなのです。
軍隊アリは脳がない?
軍隊アリは、目が見えないとお話しましたが、ではどうやって仲間か獲物かを判断するのでしょうか?
高度な脳を持っているのでしょうか?
はっきりした情報はありませんが、脳を持っている可能性は低いといえます。
仲間かどうかを判断するのは、軍隊アリ同士にはフェロモンのようなにおいの物質があり、この物質による情報交換がなされているという説があります。
このやりとりで仲間か獲物かを判断して、獲物に対して攻撃します。
相手が大きかろうが、牙を持っていようが関係ありません。目の前の獲物を攻撃する、この純粋な行動は、本能といえます。
もし、脳があるのなら、大きな相手にはひるむ恐怖を感じるからです。
軍隊アリの天敵は?
こんな最強を誇る軍隊アリですが、天敵はいるのでしょうか?
はい、少ないですが天敵はいます。
テキサスホソメクラヘビというヘビです。
この蛇は体から軍隊アリが攻撃しないような物質を出しており、軍隊アリの攻撃を避けることができ、逆に軍隊アリを食べてしまうのです。
まさに自然の摂理ですね。どんなに強敵といわれる軍隊アリもかなわない相手がいるのです。
軍隊アリの寿命は?
では、軍隊アリの寿命はどのくらいでしょう?
軍隊アリの女王アリは、寿命が10年から20年と長いです。
しかし、働きアリは1年から2年です。
女王アリのみが卵を産むので、女王アリが死ぬと軍隊アリは死滅するといわれています。
つまり、女王アリの寿命が軍隊アリの群れの寿命といえます。
しかし、働きアリの短命、女王アリの寿命の長さ、自然は厳しいという象徴のような気がします。
まとめ
軍隊アリ、理解していただければ幸いです。私たちは普通に生活したら出会わないアリかもしれません。
しかし、一生遭遇しない保障はありません。ヒアリ問題があった今、なにが起こるかわかりません。
旅行先で遭遇する可能性もあります。アリと油断しないよう知識として頭の片隅に置いていただければ幸いです。
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