ヘビトンボ
と聞いて説明できる方はきっとその道に特化した方なのだと思います。
では一般の人はどうでしょうか。
見ただけでトンボかヘビかの区別はできても、種類まではあまり知りませんし知ろうとも思わないと思います。
知りたいという感情は興味が出たから……が一番の要因ではないでしょうか。
そこで今回はヘビトンボを取り上げるのですが、ヘビトンボと聞いてまったく予備知識がない人はどのようなものを想像するでしょうか。
そもそも、ヘビなのトンボなのというところから入る方もいると思います。
そんな方々にもわかるよう、ヘビトンボについてまとめてみたいと思います。
目次
日本では珍しい?ヘビトンボの生息地
ヘビトンボは漢字で書くと「蛇蜻蛉」と書きます。
ヘビでもトンボでもなく、ヘビトンボ科に分類される昆虫で、それに含まれる昆虫を総称してヘビトンボと呼ぶようです。
外観はカゲロウに似た昆虫で大きな顎はかみ砕く力も強いそうです。
そんなヘビトンボは日本のほかに台湾、韓国、中国やタイで生息しているようです。
体長は40ミリ、両方の羽を広げると100ミリに達します。
主食は広葉樹の樹液です。
日本では10種類ほどのヘビトンボが生息していると言われていますが、それらの成虫を目撃できることは幸運と言われているようです。
日本に生息している昆虫であるのにあまり目にする機会が極端に少ない生き物のようですね。
見ることができた人はとてもラッキーと思っていいようです。
ヘビトンボの種類
先にも記述しましたが、日本では10種類ほどのヘビトンボが生息しています。
その中の一部が
ヤエヤマヘビトンボ
石垣島と西表島で生息しています。
モンヘビトンボ
対馬のみで生息が確認されています。
タイリククロスジヘビトンボ
本州、四国、九州と対馬で生息が確認されています。
ヤンバルヘビトンボ
生息地は沖縄で、ここでしか見ることができないようです。
ヤマトクロスジヘビトンボ
5月から9月頃、本州と四国、九州で見ることができます。
ヘビトンボは絶滅危惧種?
絶滅危惧種ときっぱり断定できるかといえば、そうではないようです。
種類によりその危惧度合いが違っています。
ヘビトンボと一括りにした場合、準絶滅危惧となっていますが、その中でもランク分けされているようで、一言で絶滅危惧種というには少々大げさかもしれません。
ただ減少しつつあるようですので、このままではいずれ絶滅危惧種と認定される可能性もでてきます。
ヘビトンボの羽ばたき
ヘビトンボは飼育できる?
減少しつつあるヘビトンボですが、絶滅危惧種の指定を受けていないので、個人で飼育することは可能です。
飼育下にあるヘビトンボはあまり飛ぶことはないそうで、飼育も難しくないようです。
ただ大きい昆虫ですので、両方の羽を広げた大きさの倍くらいの広さはほしいところです。
自然界で生きているヘビトンボの主食は樹液ですが、飼育下にある場合は昆虫用のゼリーで大丈夫です。
なるべく自然界と同じ環境を作った方がよく、止まり木があるとよいです。
また基本夜行性なので、日中でも暗めにしてあげるとよいでしょう。
陽の当たらない場所の確保が難しい場合は、布などで覆って暗くしてあげるなどしてあげましょう。
極端に基本の生活が違ってくると短命となり早死にしてしまうこともあるようです。
通常、問題がなければ幼虫から成虫まで生き、だいたい3年ほど飼育を楽しめるようです。
幼虫の時は水槽で水の中で飼育します。
水温管理や掃除の頻度などの手間がかかります。
それなりの設備投資も必要となりますので、幼虫から成虫になるまでの過程を飼育するのは初心者には難しいように感じました。
はじめは成虫のヘビトンボからはじめてみた方がよいかもしれません。
まとめ
ヘビトンボってヘビなのトンボなの、どっちなの? と思いましたが、まったく違う昆虫でした!
世の中、いろんな生き物がいるものだな~と驚きです。
飼育も可能のようですが、減りつつある状態であるのなら、あまり人の手が入らないようにして方がよいようにも思えますし、人の手によってこれ以上減らないようにした方がいいのかもしれないとも思えてきます。
なかなか難しい問題です。
もし幸運にも見ることができましたら、そっとしておいてあげるのも優しさかもしれません。
知識があるのであれば飼育して繁殖させるのもよいかもしれません。
こういう問題に絶対的に正しい意見というものはないように感じますが、飼育すると決めたら責任もって頂きたいと思います。
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