少し聞きなれない名前かも知れませんが「ヘビトンボ」と言う生物の名前を聞いた事はありますか?

知らない方が名前だけを聞けば「ヘビ?トンボ?どっち!?」って思ってしまいますよね。


凄くざっくりとだけ説明しておくとヘビトンボとは昆虫なんですよね。

結構見た目にインパクトがあり、幼虫・成虫共に初めて見る方であれば「・・・」となってしまうかも知れません(笑)。


今回はそんなヘビトンボについてのアレコレを皆さんにお伝えしていきたいと思います。

見た目のインパクトも慣れれば問題無いと思いますので暫しお付き合い下さいませ(笑)。

目次

ヘビトンボの生態

ではまず最初はヘビトンボの生態からご紹介しましょう。

ヘビトンボとはヘビトンボ目ヘビトンボ科に分類される昆虫の事を指しています。


ヘビトンボ科の昆虫の総称で「ヘビトンボ」と呼ぶ事がありますが、細かく見るとここから幾つか枝分かれして数種存在してきます。

そんなヘビトンボの分布域ですが、日本及び中国・韓国・台湾、といった範囲に分布しています。


簡単にヘビトンボの一生のサイクルを記載してみます。

卵(約2週間前後で孵化)→幼虫(約2~3年程が幼虫期間)→蛹(約2週間程)→成虫(2週間程度が寿命)、といった感じです。


上記のサイクルから分かる様に幼虫の期間が凄く長い事が見て取れますね。

ヘビトンボの幼虫は水生昆虫で綺麗な水域で生息しており、流れが早い所を好みます。


そしてヘビトンボの幼虫・成虫の個体サイズですが、幼虫は60~70㎜程度の大きさ、成虫は約40㎜前後で大きな翅を有しているのですが、この翅を広げた時は100㎜前後の大きさになります。


幼虫期は肉食性で自身が生息している河川の周囲にいる水生昆虫を食していますが、食欲旺盛でヘビトンボの幼虫1匹いると周囲の水生昆虫がいなくなる、なんて言われたりもしています。

ヘビトンボの幼虫や蛹は噛む?

ヘビトンボ 幼虫 蛹 噛む 動く 成虫 活動時期 



ではここからはヘビトンボの幼虫及び蛹は噛むのか、と言う点を調べたいと思います。

極普通に考えて幼虫が噛む、と言うのは理解出来ますよね。


でも蛹も噛む??


どういう事なのか早速見ていきましょう。

まず、幼虫から見ていきますね。

答えを先に書くとバリバリ噛みます(笑)。


噛む力が強いので若干の痛みは伴いますが毒は無いのでその点は安心です。


まあ幼虫が噛むのはなんとなく想像出来ますが、問題は蛹ですよね。

昆虫の蛹って微動だにしないイメージありませんか?


ところがどっこいですよ、色々調べてみた所、ヘビトンボの蛹は噛みつく事が可能みたいです。

蛹化した時も大顎が発達しているので噛む事が可能みたいで、蛹を何匹か一緒にしておくと噛み合いが始まる事もあるそうですよ。


蛹同士が噛み合って殺し合い状態になる訳ですから一見すると恐怖ですよね。

蛹なのに動く?

上記の項目で少し触れているのでもうお分かりかと思いますが、ヘビトンボの蛹は蛹なのに動く訳ですよ。

まあ、動くと言ってもピンピンピュンピュン動ける訳では無いですが、多少の移動は可能といった所ですかね。


これは外敵が襲ってきた時に反撃する事が出来る?と言われています。

万が一、ヘビトンボの蛹を見掛けたとしても不意に触ると噛まれてしまうので注意が必要ですよね。

とは言え、幼虫であればもしかしたら噛まれるかも知れない、と言う事はある程度想定出来ますけど、まさか蛹が噛んでくるとは思わないですよね。


まさに「触るな危険」って感じですね(笑)。

成虫の活動時期

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ではでは最後になりましたが、最後は成虫の活動時期を見て終わりにしましょう。

先程、成虫の寿命は2週間程度と記載しましたが、どのシーズンに活動しているのか、と言う部分は触れていなかったのでここで説明しておきましょう。


ヘビトンボの成虫の出現時期は概ね6月終わり頃~8月終わり頃くらいまで、夏場ですね。

幼虫は水生昆虫であり肉食性が強いと記載しましたが、成虫の食性としては樹液等を啜るくらいで幼虫期とガラッと変わります。


ヘビトンボの成虫は夜行性で夜に飛び回っており、街灯などに飛来する事もしばしば。

成虫は成虫でなかなか見応えのある昆虫だと思いますが、寿命も短く夜行性なので中々我々が目撃出来る機会も少ないかも!?

まとめ

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ヘビトンボについてまとめましたが、色々と不思議な昆虫ですよね。


かつては子供の疳の虫に効く薬としてヘビトンボの幼虫を乾燥させ漢方薬に用いて服していたみたいです。

その様な事もあり、かつてはヘビトンボの幼虫を「孫太郎虫(まごたろうむし)」と呼ばれていたそうです。


全くの個人的な感想なんですが、こういうの(薬として用いていた事)を最初に食べた人や、薬として用いた人って凄いですよね。

どんな発想でヘビトンボの幼虫を薬として使おうと思ったのかが不思議でたまりません。


ただ先人たちの色々な行いのお蔭で便利な今がある訳ですよね。

個人的感想は置いといて、ヘビトンボは街中ではなかなか見る機会が少ないかも知れませんが、幼虫や蛹を見つけても触らない様に(笑)。

以上、ヘビトンボの幼虫や蛹が噛むってほんと?生態や成虫の活動時期も解説でした!!


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