2017年も残す所あと僅かになりましたが、如何お過ごしでしょうか?
齢を重ねる毎に1年があっという間に過ぎ去ってしまう感じがします。
「光陰矢の如し」と言う言葉がありますが、1年を振り替えると無為に過ごした日の多さに後悔を覚えてしまいます。
本題から話が逸れすぎるので1年の愚痴はここまでにして、本日も生き物について色々ご紹介していきましょう。今回ご紹介したいのは「アカネハナゴイ」です。
アカネハナゴイは中・西部太平洋の浅瀬のサンゴ礁域に分布している海水魚になります。
個体サイズは約6~7㎝と小ぶりになりますが、群れを成して泳ぐ姿はとても綺麗です。
また比較的、環境の変化に強い種であると言われており、初心者の方でも飼育がし易いと言われています。
ではそんなアカネハナゴイに関しての情報を色々とご紹介していきましょう。
目次
アカネハナゴイは性転換するってホント?
アカネハナゴイに関して色々調べていくと「性転換」と言うワードを目にする事があるかと思います。
性転換・・・??ってなるかと思いますが、この部分に関して説明していきましょう。
アカネハナゴイは産まれた時はメスとして産まれますが、成長と共に群れを成す様になりその中で一番大きい個体がオスとして性転換を行うのです。
これを「雌性成熟(しせいせんじゅく)」と言います。
ちなみにですが、ファインディング・ニモで有名なカクレクマノミはアカネハナゴイと逆でオスとして産まれた後、大きい個体がメスへと性転換する「雄性成熟(ゆうせいせいじゅく)」を行います。
ちょっとややこしいですが、ここらへんは感覚で掴んで頂いた方がいいでしょう。
飼育方法や必要なものは?
ではお次はアカネハナゴイの飼育に関して必要になる物と飼育方法についてご紹介していきましょう。
①飼育用水槽
これがなきゃ始まらないですよね。
問題はどのサイズを選んだらいいのか、と言う点になってきますが、アカネハナゴイの個体サイズは冒頭でお伝えした様に大きくは無いですが、単体飼育よりかは複数飼育の方がいいので30㎝クラスの水槽でいいでしょう。
ただ、ご自宅での置き場所に余裕があるのであれば60㎝水槽なら尚良し、だと思います。
大きめの水槽でゆったりと泳ぐ姿を観賞するのもいいのでは無いでしょうか。
②濾過装置
これも海水魚のみならず水槽で生活する生き物を飼育する際には必需品になりますよね。
水質が悪化してしまうと様々な病気の原因になってしまうので濾過能力が高い物を選びましょう。
③温度管理の機器
まあ要するに、ヒーターとクーラーが必要になってきます。
と言いますのも、アカネハナゴイが水中で快適に生活出来る温度は約25℃前後と言われています。
夏場は水温が上がりすぎるのを防ぐ為にクーラーで調整、冬場は逆に水温が下がり過ぎるのを防ぐ為にヒーターで調整する、ってな訳です。
④水温計
これは1つあると便利です。
上記の温度管理の部分とリンクしてきますが、現状の水槽内の水温を把握する為には必須アイテムになります。
以上がアカネハナゴイを飼育するにあたって最低限必要な物になります。
細かく見ると、他に必要な物があるかと思いますが状況に応じて調達して頂ければいいかと思います。
例えば、サンゴとかもあってもいいかも知れないですね。
具体的な餌や与える頻度は?
アカネハナゴイの餌に関してですが、人工飼料やブラインシュリンプ等を与えて頂ければ大丈夫です。
人工飼料はペットショップや熱帯魚販売店等で置いていますので手軽に調達出来ますよ。
基本的にアカネハナゴイは餌付けに関しては特に難しくないので(勿論、最初は慣れるまで時間は少し掛かりますが)すぐに餌を食べてくれる様になるでしょう。
また与える頻度ですが、1日に1~2回を目安に与えて貰い、食べ残しがある様であれば、回数を減らすなり調整しましょう。
食べ残しを放置すると水質悪化の原因にもなりますので、過剰に餌を与える事は注意しましょう。
販売価格や販売場所は?
ここまではアカネハナゴイの飼育に関してお伝えしてきましたが、肝心の価格は幾らくらいなんでしょうか?
販売店も数多くあるのでざっくりとした平均価格をお伝えする形にはなりますが、概ね1,000円前後で販売されています。
また販売場所に関してですが、入手経路は主に2つになります。
まず1つは熱帯魚専門店等の実店舗からの購入です。
もう1つはインターネット上のネットショップからの購入ルートになります。
ネットショップの方が価格は安い傾向にありますが、実際に御自身の眼で見て購入したい場合は実店舗に行くしかないですよね。
平均寿命や病気になった時の対策は?
アカネハナゴイの平均寿命は約3~5年と言われています。
勿論、飼育環境下や個体により一律では無いですが、5年生きると長生きした方でしょう。
また病気になった時の対策ですが、どの病気になってしまったのか、にもよりますが、基本的には薬浴させる事になります。
アカネハナゴイ自体は比較的丈夫で病気には強い種類である、と言われている部分もありますが、その言葉を鵜呑みにせず、水槽内は清潔になるよう心がけましょう。
アカネハナゴイを混泳する際の注意点は?
まず混泳に関してですが、同種混泳は全く問題無いです。
むしろ、群れで生活をしている種なので複数飼育する様にしてあげましょう。
では他種混泳に関してはどうなのでしょうか?
基本的にアカネハナゴイは臆病な性格をしているので気の荒い海水魚と混泳させる事は良く無いでしょう。
出来れば最初の内は、アカネハナゴイのみで複数飼育した方がいいのでは無いかと個人的には思います。
アカネハナゴイ飼育の様子
飼育時の注意点は?
アカネハナゴイの飼育時の注意点ですが、主だった注意点はここまでに記載してきましたのでおさらいの意味も込めてもう一度記載しましょう。
まずは
①水質の悪化に気を付ける
②水温管理をキチンと行う
③他種混泳は出来なくは無いが気の荒い魚はNG
これら3つを守って頂ければ全く問題無いとは言い切りませんが、アカネハナゴイは元気に過ごしてくれる事でしょう。
まとめ
アカネハナゴイは環境の変化にも強く餌付けも比較的楽なので初心者向けと言われている海水魚です。
入手もしやすく、価格帯も安価になっています。
群れを作る性質を利用して60㎝くらいの水槽で泳いでいる姿を見て楽しむにはいいのではないでしょうか。
色も鮮やかでとても綺麗です。
サンゴ水槽にアカネハナゴイを導入するのもいいかも知れませんね。
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