子供の頃、どの昆虫が一番強いのだろうか?と思いを馳せた事はありませんか?

世界に目を向けると色んなモンスタークラスの昆虫が各種ノミネートしてきますが、「近場で見れる昆虫」と縛りを設けたらある程度絞られますよね。

ノミネート候補を挙げるとオオスズメバチやオオカマキリ、オニヤンマ、シオヤアブ等々色々ノミネートしてきますね。
そんな中に「ヤブキリ」も是非エントリーしておきましょう。

ヤブキリをご存知の方は分かると思うのですが、キリギリスの仲間になります。

このヤブキリも中々の強さを誇る昆虫に挙げられるのでは無いでしょうか。まあ今回は、「強さランキング」を紹介したいのでは無く、ヤブキリに関して皆さんにその生態等をご紹介しようと思います。

ヤブキリの紹介に至るまで前フリが長くなりましたが、それではどうぞ。

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目次

生態は?

ヤブキリとは直翅目(バッタ目)キリギリス科ヤブキリ属と言う分類になる、キリギリスの仲間です。

日本国内の広範囲(沖縄を除くに分布しており、藪に棲むキリギリスと言う事でヤブキリだそうです。

体長は約50㎜前後で緑色の体色をしており、背中に褐色の筋が入っている点が特徴的です。尚、体色に関しては緑色の他に全体的に褐色で脚が黒色に変
化している種も稀に存在しています。

ヤブキリの特徴と言えば、その前脚のトゲも特徴の1つでしょう。

顎も発達しているのでこのトゲを持った前脚で捕食対象をロックし強靭な顎で喰らい付く訳ですね。この内容から分かる様にヤブキリの成虫は肉食な訳ですが、本種の幼虫時は草食なんですよね。

成長と共にだんだん肉食化していきます。

ヤブキリが見られるシーズンですが、だいたい6月~11月頃迄と言われています。

成虫は上記の様に藪及び草原、山地等で見られますが、幼虫に関しては草むら等で見掛ける事が出来ます。成虫は樹上にいる事が多いので注意して探さないと見つけにくいかも知れません。

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どんな鳴き声?入手方法は?

ヤブキリの鳴き声は文字で表すと「ジー」や「ギー」やと言った鳴き声を出しています。個人的な意見になりますが、あまりいい鳴き声ではない様に思います。
また入手方法に関してですが、上記で紹介した様な出現スポットでの採取になります。

上でも書きましたが、成虫は樹上で生活していたりするので捕まえるなら虫取り網は必須でしょうね。

幼虫期のヤブキリであれば草むらにいけば見つける事も可能なのでは無いでしょうか。

捕まえる以外の方法だと販売している物を入手する、と言う方法もありますが、ヤブキリを販売している所は少ないと思います。

以前、販売しているサイトを見た時は2,000円程で販売されていました。

飼育方法や必要なものは?

ヤブキリ 飼育



ではここからはヤブキリの飼育方法に関してみていきましょう。

飼育するにあたって、揃える物はそんなに多く無く簡単に揃える事が出来ますよ。

①虫かご

まあ、当たり前っちゃ当たり前ですよね。
ホームセンター等で販売されているプラスチック製の物で充分です。
W20㎝程度の物を揃えればサイズもゆったりとしてバッチリでしょう。

②土

土及び腐葉土をケース底に敷きましょう。
土に関してはあっても無くても大丈夫ですが、自然フィールドを再現する、と言うなら入れた方がいいでしょう。
ただ土を入れる場合はヤブキリの糞により不衛生になりやすいので定期的な入れ替えが必要になる点は頭に入れておきましょう。

③枝代わりとなる物

ヤブキリは樹上で生活しているので木の枝や割りばし等を入れてあげると、そこにヤブキリは留まります。

④フィルムケース

フィルムケースで無くても良いのですが、ここに水分を含ませた脱脂綿等を入れておくとここから水分補給を行います。


以上がヤブキリ飼育にあたって必要な物になってきます。
ここで他に追記するなら餌が挙げられますが、餌に関しては下記にてご紹介していきます。

具体的な餌や与える頻度は?

ヤブキリの食性は成虫に関して言うと肉食性です。

草類も食べない訳では無いですが、肉食性が強いです。

飼育環境下に於ける具体的な餌としてはバッタやコオロギ、ミルワーム等を与えるといいでしょう。

与える頻度ですが、1日に1~2度程度状況を見て与えましょう。

幼虫の飼育方法は?

ヤブキリの幼虫に飼育に関してですが、基本的には成虫の飼育方法と同じなのですが、与える餌が異なってきます。

幼虫期は草食性なので花弁・花粉等を食しています。

飼育下ではカツオブシやハルジオンの花やその花粉等を与えてあげるといいでしょう。

また、脱皮を繰り返す事により成長していきますが、回数を重ねる毎に肉食傾向が強くなっていきます。

ヤブキリで言いますと、1~4齢迄が目安として草食傾向、5齢~が肉食にシフトしていきますので、5齢以降は与える餌も変わってきます。

この頃になるとミルワーム等を切り刻んで与えるといいでしょう。

他、野菜等も食べますのでキュウリやニンジンを与えても大丈夫です。

他に、脱皮する際に役に立つ止まり木として割りばし等、飼育ケースのサイズに合わせて入れましょう。

ヤブキリの仲間にはどんなものがいる?

ヤブキリの仲間に関してですが、広い目で見るとキリギリスの仲間になるのでそのカテゴリー(キリギリス科)で言うと下記の様な種類が挙げられます。

①キリギリス
②ウマオイ
③ヒメギス

これらが挙げられます。
また、ヤブキリの亜種となると

①ヤマヤブキリ
②イブキヤマキリ

が挙げられてきます。

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飼育する際の注意点は?

ヤブキリの飼育時の注意点ですが、複数飼育には注意が必要になってきます。

理由は簡単、共食いの危険性が高すぎるからです。

同一ケース内に複数匹入れておくと、最終的に一番強い個体のみになってしまうでしょう。

まとめ

ヤブキリ 飼育



直翅目と言うグループで見るとヤブキリの強さは上位に入るでしょう。

いや、このカテゴリーだと一番かも知れませんよね。

生態や飼育方法を伝えてきたのに、最後のまとめはやっぱり強さかよ、と思われるかも知れませんがヤブキリの特徴と言うのは「強さ」だと勝手に思っています。

勿論、弱肉強食の世界なので強さも必要な点ではあるのでそういう目線で昆虫を見ていくのも1つの楽しみなのでは無いでしょうか!?

以上、ヤブキリの飼育方法や餌、鳴き声について解説でした!

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