虫にはさまざまな種類があります。
例えば、トンボ1つもいろいろです。カブトムシだって何種類ともいますね。住む地域や気候が違うだけで姿形は、変わります。
そんな中でハンミョウはご存知ですか?
聞きなれない言葉ですね?
虫?動物?何かわからない方がほとんどだと思います。
ハンミョウは、昆虫です。
色はカラフルでミドリや赤褐色、紺色などの色で飾られたきれいな虫です。体からは、独特の香りがします。
日本でも一部の地域、四国や九州、対馬、屋久島、本州の南、などで生息していますが、残念ながら私は見たことがありません。
ハンミョウは、体長は2センチほどで、腹部や手足に白い毛が生えています。鋭い牙を持つ肉食の昆虫です。春から秋ごろまで林道や川原などで見られます。人が近づくと逃げますが、1メートルくらい飛んで離れては、後ろを振り返ることから道案内のような仕草で「ミチシルベ」や「ミチオシエ」呼ばれています。
冬は成虫で越冬します。
ハンミョウを飼うというときに気をつけることは、ハンミョウに毒の種類が確認されていることです。
飼う際には、ハンミョウの種類に気をつけて飼ってあげましょう。毒がなくても、ハンミョウ自体も大きな顎をもち、鋭いキバを持っています。嚙まれないように気をつけましょう。
目次
ハンミョウの種類にはどんなものがいる?
ハンミョウは、種類がありますが、おおまかにハンミョウと呼ぶ方も多いです。
しかし、先に話した毒があるハンミョウは、ツチハンミョウ科のものです。ツチハンミョウ科の仲間としては、
●マメハンミョウ
●ヒメツチハンミョウ
●キイロゲンセイ
●マルクビツハンミョウ
がいます。
この種類のハンミョウは、死んだふりをして足の関節あたりからカンタリジンという黄色い液状の毒を分泌します。この毒の影響で皮膚が水ぶくれになります。
ハンミョウは、あでやかなきれいな色ですが、ツチハンミョウは地味な色です。
もし、区別をするときは、色彩でまず何科のハンミョウか、見てみましょう。わからないときは、専門店か、ネットで種類を確認しましょう。
種類としては、ニワハンハンミョウやカワハラハンミョウ、コハンハンミョウなどもいます。
入手方法や販売価格は?
ハンミョウを捕まえるとしたら4月から10月の間で、湿って日当たりの良い林道や道路、川原や公園などで捕まえることができます。
幼虫は、小川べりの暗く湿った粘土状の土壌に潜んでいます。目印は、縦長の穴です。
捕まえる際は、軍手を使用しましょう。鋭い牙で嚙まれたりしないようにします。網でとりますが、ハンミョウに気づかれないようにすばやく近づいて取りましょう。
販売価格ですが、一般的なお店でなかなか見ることができないようです。
標本ならネットや専門店で見ることができますが、生きているハンミョウは、逃げ回るからなのか?お目にかかったことがありません。
ネットではオオマエハンミョウがペアで39800円でした。10年ぶりに入荷を書いてあったのでアフリカ原産のこのハンミョウは極めて珍しいです。
タイ産のコバルトハンミョウは1500円と種類によって大きな差があります。販売されているハンミョウは、外来種です。
飼育方法や必要なものは?
では、ハンミョウを飼うにあたって必要なものはなんでしょう?
まずは、水槽で飼うことをおすすめします。水槽は大きくなくて大丈夫です。金魚を飼うくらいのサイズで充分です。
水槽には必ず10センチくらいの土を敷きましょう。
さらには、ハンミョウに家や隠れ家を作ります。なぜならハンミョウは隠れる性質があるからです。木や石などで隠れ家を作ってください。土は乾燥しないように霧吹きで湿らせましょう。先に話しましたが湿った日当たりの良い場所に生息しています。
ハンミョウは、簡単に飼う昆虫ではありませんが、がんばってください。
具体的な餌や与える頻度は?
ハンミョウを飼う際の難しいポイントは、生きた餌しか食べないことです。
先に話しましたが、ハンミョウは肉食です。アリやガが餌です。
しかも成虫は動き回っている餌を食べます。アリ、ガ、ミミズやミルワームなどを食べます。
なかには、慣れると人工的な餌も食べることが報告されています。様子を見ながらお試しください。どのくらい与えるかははっきりしていませんが、1日1回食べ方を見ましょう。
芋虫捕食の様子
平均寿命は?
ハンミョウの種類で若干かわりますが、成虫で7ヶ月から長くて1年と寿命は長くありません。
飼う際は、この寿命を全うできるようにさせてあげましょう。
飼育する際の注意点は?
ハンミョウは、夜行性と思われがちですが昼行性です。
昼に活動しますので、餌は昼にしっかりあげましょう。ただし、小柄な虫ですが、ミミズなど大きなものを餌とします。
捕獲に時間がかかるようなら、アリなどの小さな餌をあげましょう。
環境でストレスを感じます。これは虫だけではありません。人間もそうです。飼育温度は20度から27度で管理して飼ってあげましょう。
大きな顎で嚙まれないように水槽を開けたりするときは、嚙まれないように軍手などしましょう。
つがいで飼ってうまくいけば、卵を産んでくれるかもしれません。しかし、けっして簡単に飼えるものではありません。飼う際はしっかり調べてから飼いましょう。
まとめ
ハンミョウは、きれいな昆虫です。ただ、肉食でそのあでやかさとは違って大きなキバを持っています。
つい触りたくなるかもしれませんが、嚙まれないようにしましょう。
短命な生き物です。その短い命が全うできるように、飼ってあげましょう。
そのあでやかな色は、あなたを癒しえくれるかもしれません。
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