野鳥は、羽や鳴き声などが綺麗な鳥が多いですよね。
しかし、警戒心が強くその姿までは観察出来ないのが残念ですが、中にはシジュウカラやヤマガラのように人懐っこい野鳥もいるようです。
手のひらに餌を乗せて与えると初めは警戒していてもしばらくすると近くに寄ってくるため、間近で観察することもできます。
その為、バードウォッチングとしても愛好家達には堪らない魅力になっているようです。
今回は、そんなヤマガラの寿命!餌付け・巣箱・鳴き声・餌について解説したいと思います。
目次
ヤマガラの生態
ヤマガラは、スズメ目・シジュウカラ科・シジュウカラ属に分類される野鳥であり、日本や台湾、朝鮮半島と中国のごく一部に生息しています。
日本では、小笠原諸島を除く日本全国に留鳥として生息しており季節に関係なく見る事ができる野鳥です。
ヤマガラは日本人には古くから馴染み深い鳥であり、学習能力も高く賢い事から飼育されていた頃には縁日で芸を披露するなどの習慣もあり、おみくじ芸や釣瓶上げ、鈴鳴らしなどは有名なところです。
そしてその習慣は1980年代まで続き鳥獣保護法制定による捕獲の禁止などによって1990年以降は見られなくなりました。
また、ヤマガラは、「山吹色のお腹のカラ」と言われているだけに、背中の上部とお腹のあたりが燈褐色になっておりオス・メス同色である事が特徴になります。
名の残す通り平地から山地のよく茂った広葉樹林などに多く棲んでいますが、現在では森の生態系も大きく変わりヤマガラをはじめ多くの野鳥の棲む場所が減っている事から数も減少傾向にあり離島などでは絶滅危惧にもなっているようです。
その為、国際自然保護連合により軽度懸念(LC)の指定を受けています。
そんなヤマガラの食性は、雑食であり春から夏にかけて昆虫を好んで食べ、秋になると果実を好んで食べます。
特に果実の中でもエゴノキの実を食べる事が多く、実が硬い為に両足で挟んで嘴で突いて割る、又は有毒な実を取り除いて種だけを食べる賢さもあります。
更には、秋になるとドングリや広葉樹の種子などを木の幹や樹皮の割れ目、又は倒木の朽ちた部分に蓄えるような貯食行動も見られ、時々食べ忘れた種子から芽が出る事もあり、多くの植物の種子拡散にも役立っています。
繁殖期には4月~7月頃になると樹洞やキツツキの古巣などの穴に苔や獣毛などを使って皿状の巣をつくり、雛は孵化してから18~20日で飛び立ちます。
ヤマガラの鳴き声は?
野鳥の鳴き声は遠くまで響き渡るような鳴き声が多く、ヤマガラの鳴き声も鼻に掛ったような声でよく通ります。
普段は「ツイッ、ツイッ、ニーニー」、又は「ビィー、ビィー、ビィー」と周りに響くような声で鳴きますが、繁殖期のさえずりは「ツツピン、ツツピン・・・」とゆっくり繰り返し鳴きます。
その鳴き声は、シジュウカラなどと似ていますが、それよりもテンポが遅い為、区別がつきます。
ヤマガラの鳴き声
ヤマガラの餌付け方法
ヤマガラは野鳥の中でも人を恐れる事が少なく、手のひらで餌を与えると初めは警戒しますがしばらくすると乗ってくれるほど人懐こいです。
その為、餌付けは比較的簡単にできるため、ピーナッツやクルミ、又はヒマワリの種などを手のひらに乗せたり、餌台などに置くなどして観察することができますが、野鳥としての生態系を崩す恐れも考えて餌が少ない時だけ少しの量を与えるくらいに留めてあげる事が野鳥のためになります。
森の中にある宿では、窓際に餌台を置き餌付けして野鳥を間近で観察させてくれるところもあり楽しむ事もできます。
ヤマガラの寿命は?
ヤマガラの寿命は約10年と言われており、同じ大きさのスズメなどは1年である為、小鳥類の中では長い方と言えます。
大型種の鳥類では10年以上生きる鳥は多いですが、小型鳥類で10年、またそれ以上生きる物は珍しいようです。
ヤマガラの餌は?
ヤマガラの食性は雑食である為、昆虫以外に果実や種子なども食べます。
特にヒマワリの種などはシジュウカラやヤマガラも好んで食べるようです。
その他には、エゴノキの実であり特にヤマガラの好物になります。
また、市販の「野鳥のまき餌のブレンド」などはアワやトウモロコシ、小麦、青米など、野鳥が好みそうな種類がブレンドされているので利用してみてはいかがでしょうか。
更には、果実なども良く食べており柿の実やりんご、又はミカンなどにも集まると言われています。
巣箱は作れる!
巣箱は樹の洞などに巣をつくる鳥にとって繁殖場所を提供する為に考えられたもので、ヤマガラやシジュウカラ、スズメなどはよく利用してくれるようです。
その作り方のポイントは巣穴の大きさや底までの高さにあり、カラスやトビなどに壊されないように丈夫に作る事が大切です。
特にヤマガラが好んで利用する巣箱は以下の通りです。
・穴の直径(2.8cm)
・底面から穴までの高さ(15cm)
・高さ(20~24cm)
・幅(15cm)
・設置高さ(2.5m)
また、同じ鳥が巣を利用するためには掃除が必要であり、蜂が巣を作っていた場合は取り除くなどの処置をします。
まとめ
ヤマガラなどの野鳥は、平地から山地にかけて見られるため、椿やモクレン、又は柿木などがある家庭の庭でも見かける事があります。
スズメやシジュウカラと違いカラフルであるため、とても綺麗で目をひきます。
巣箱などを用意してあげれば常に見る事ができるので楽しいかもしれませんね。
以上、ヤマガラの寿命!餌付け・巣箱・鳴き声・餌についての解説でした。
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