近年、街中でも見かける事が多くなったカラスですが、真っ黒い姿でガァガァと鳴く姿には不気味さも感じてしまいます。
また、ゴミなどを食い散らかす事から嫌われる事も多いですが、昔は神のつかいや導きの神と呼ばれていた事をご存じですか?
実際、様々な神話や言い伝えなども残っており、幸運を招く縁起の良い鳥として崇められていたようです。
今回は、カラスは縁起が良い!?幸運な意味があるってほんと?について解説したいと思います。
目次
カラスが家に来る・・・
時々、奇麗な野鳥が庭先に来て、美しい囀りなどを聞かせてくれることがありますが、こんな時は気分的にも幸せな気持ちになります。
しかし、真っ黒なカラスが庭先に現れた場合は、不気味な感じを覚えるものですよね。
お年寄りなどは、カラスが家に来るとその家が不幸になる・・・とか、火事が起きる・・・と言うように人間にとってマイナスのイメージとして捉えている人が多く、カラスを不幸の象徴のように扱っている人が多くいます。
実際、ゴミを食い荒らしたりするため人間にとっては迷惑な鳥になっている事は確かですが、本来カラスは緑が多い山の森林などに生息する生き物であり、あまり人里におりてくる事はなかったようです。
それが、人の多い街中でも巣を作ったり、民家に来たりすると言う事は、山の中よりも餌が豊富で棲みよい事を意味しています。
つまり、カラスが家に来ると言う事は、巣を作るための枝や餌を探す為と考えられます。
何かの知らせ?
カラスに限らず多くの動物達には地震や災害を事前に知る能力があると言われています。
特にカラスには様々な予兆を知らせる言い伝えがあり、例えば、「カラスの鳴き声がうるさいときは死人が出る」とか、「カラスが水浴びをすると火事になる」と言うように不吉な事に繋がる予兆が多いですね。
実際のところ偶然なのか、或いは何かを予知する能力が備わっているのか・・・
カラスに聞かなければ分かりませんが、戦国時代の戦で多くの兵士が亡くなった場所にカラスが群れたと聞きます。
死肉を食べたと言う実話から、頭の良いカラスが学習し死を目前にした生き物の周りに群がる習性を持つ事で、悪い知らせを運ぶ鳥と言う事に繋がったのではないかと思われます。
しかし、昔は神として扱われ神聖な生き物として崇められていた事もあり、悪い知らせばかりではなく良い知らせとしての言い伝えもあり、カラスが鳴くと子宝に恵まれると言う話もあります。
縁起が悪いと言われるのはなぜ?
カラスは、全身が真っ黒なうえ鳴き声も「ガァー・ガァー」としゃがれ声で鳴くため不吉な印象を持つ人は多く、墓地などに多くいるカラスには縁起の悪い鳥と認識してしまいがちです。
実際、ゴミや動物の死骸に群がり死肉を食べるカラスを見れば気持ちが悪いのも当然であり、一度ついた人間の潜在意識はそう簡単には払拭できない物ですよね。
また、カラスは頭の良い鳥である為、一度見た顔は忘れないと言います。そんなところも人間に一目置かれる存在となり不気味がられる事で縁起の悪い鳥と認知されたのではないでしょうか!
実はカラスは縁起が良いと言われる事も?
なにかと嫌われる事の多いカラスも昔は縁起の良い鳥として扱われたこともあり神話のヤタガラスの伝説は有名なところです。
日本の初代天皇である神武天皇が東征の途上、天から遣わされた3本足のヤタガラスの道案内によって熊野―吉野の山中を迷わず行運できたと言う事が古事記や日本書紀に記されています。
その為、ヤタガラスは太陽を司る神の遣いであり道に迷ったものを導く「導きの神」として愛され縁起の良い鳥として知られるようになりました。
その事から、「勝利に導く鳥」としてサッカー日本代表のユニフォームのエンブレムに3本足のヤタガラスがモチーフになっています。
また、童話の七つの子も有名なところで、歌詞の中には何度も「可愛い」と言う言葉が出てきており如何に愛された鳥であったかが分かります。
あれ、、結構可愛い!!
このように人間と接することで不気味なイメージから縁起が良いと愛される事ができた事に安堵する思いですよね。
幸運を運んでくれると言われるのはなぜ?
カラスは外見のイメージや鳴き声などから縁起の悪い鳥として知られる事になり諸説いろいろありますが、中には幸運を運ぶ鳥として紹介されたこともあります。
以前、ある番組でも紹介されましたが、カラスに餌をあげた少女に恩返しでもするようにイヤリングや奇麗な貝殻などをプレゼントしたと言う話があります。
また、北米神話にはワタリガラスが世界中を飛び回り、戦争と死を司る神・オーディーンに情報を伝えていたと言う話もあります。
更には旧約聖書の中で預言者エリヤが王から逃げている間、カラスが持ってくる食料により養われていたと言う内容が記されていたようです。
これらの事からカラスがお礼的な事まで考えるのかはわかりませんが、幸運を運んでくれる事は確かなようですね。
挨拶するとゴミを荒らさなくなる?
カラスの顔を良く見て見ると目が円らで意外に可愛い顔をしている事に驚いてしまいます。
ジッと見つめるとカラスも目を離さず見返してくるため、暫く見つめ合う格好になりますが、カラスは記憶力が良く頭も良い事から、一度覚えた顔は忘れないとされており、人にもよく懐くと言われています。
その為、ゴミ集積所などの問題対策には様々な方法が試されましたがどれも有効な対策がみつからず頭を悩めていたようです。
しかし、「カラスに挨拶したところゴミを荒らさなくなった」と言うツイートが話題になっています。
「前に、ツイッターで 「カラスに挨拶とかしてると仲間と思って悪さとかゴミとか荒らさなくなる」 っていうの見てから、家の周りのカラスに 「おはよー!」とか「よっ」とか手を振ったりとかしてたら、 本当にウチと両隣りの家のゴミ荒らさなくなった。 ちょっと離れた家のゴミは容赦なく荒らす」
「それかぁ!前にカラスに頭叩かれてから怖いので、カラスに会うたび「おはようございます」「今日もお綺麗ですね」と挨拶してたんだ。家のゴミは荒らされたことないわ。」
「あーらら、いけないんだあ」といいながら側を通ると、ばつ悪そうにソッポ向いて、ゴミを突っつくの一旦止めたのは数度経験しました。
引用:ツイッター
カラスとの意思疎通ができているのかは定かではありませんが、このツイーとを見た人が試したところ意外に効果があったと言う人が増えている事も確かなようです。
専門家によると、仲間意識が築けることで敬意をあらわす為、このような結果が生まれたのではないかと考えられています。お悩みの方は是非試してみてはいかがでしょうか!
懐くね−♪
まとめ
黒=不気味と言うイメージから不吉な鳥、又は縁起の悪い鳥とレッテルを貼られてしまったカラスですが、調べて見ると様々な神話もあり古くから幸運を運ぶ鳥として人間に愛されていたことが分かります。
しかし、最近では街中のゴミを荒らす事から嫌われ者のイメージが再び定着してしまい様々な対策も考えられてきました。
その頭の良さには驚いてしまいますが、あるツイートによってその問題も改善されつつあります。
それは、カラスに挨拶をする・・・と言う簡単なことでカラスが人間に対して仲間意識のような物を感じてゴミを荒らさなくなると言う事です。
「挨拶=敬意をあらわす」と言う事がカラスに伝わっているのかは分かりませんが、意外に効果があるようなのでお困りの方は試してみてはいかがでしょうか
以上、カラスは縁起が良い!?幸運な意味があるってほんと?についての解説でした。
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