ガチョウ
と聞くと、どんなイメージがありますか?
池の周りにチョコチョコ歩いているイメージですか?
それとも、やはりフォアグラでしょうか?
最高食材として私たちの中では、有名なフォアグラ。ガチョウの肥大させた肝臓を食べる、フォアグラをイメージする方が多いかもしれませんね。
目次
ガチョウの生態
ガチョウは、日本では雁と呼んでいる方もいます。
家畜として、歴史的に人間と深い関わりがあり、その歴史は古代エジプトまでさかのぼります。
家畜として飼われていた理由は、粗食な餌でも早く成長して良質な羽毛を持っており、さらに肉質も良かったからです。
実際は、成鳥まで2年かかりますが、手間をかけずに成長できることが家畜としての需要であったのでしょう。
現在も私たちの寝具において羽布団として需要があり、ダウンジャケットやバドミントンのシャトルの羽として使われています。
ヨーロッパ系のハイイロガンとサカツラガンを元にしたシナガチョウが主流です。
くちばしからしっぽまで80センチから120センチほどで、体重は6kg前後あります。
気性が荒く、見慣れない人にはガァガァと鳴いて騒ぎます。
ガチョウは草をよく食べてくれるので草刈として公園などで飼われることもあります。
しかし、ガチョウは飛べないため2足歩行が主流です。体重が負担がかかり、歩き疲れるために、池などで足を休めるために浮かんで休憩します。
餌は、とうもろこしや大豆、雑草や虫などです。特別珍しいものではないので家畜として飼い易かったのですね。
ガチョウとアヒルの違い
ちなみにガチョウとアヒルの違いは、分かりますか?
似ている、似ていますね。
しかし、アヒルはカモ科マガモ、ガチョウはカモ科ガンです。
ガチョウは、体長50センチから90センチ、体重は6kg前後とお話しました。アヒルは、50センチから80センチ、体重は3キロから5キロです。これだけでは、あまり変わらないじゃん!って思いますね。
くちばしが、ガチョウとアヒルは違いがあります。アヒルのくちばしは平たい感じですが、ガチョウは、くちばしが立体的で円すい状になっており、アヒルより首が長いのが特徴です。
アヒルとガチョウ、違いが分かるように画像を紹介します。
くちばしと首に長さをご覧ください。
似ているかもしれませんが、この2つを見ると、違いが分かります。
加えて、ガチョウの種類によっては、毛並みが黒や赤褐色などになっており、アヒルの白い毛との違いになります。
ガチョウの種類
ガチョウは、古くから家畜、フォアグラや羊毛で身近に感じる鳥ですが、実際どんな種類がいるのでしょうか?
先にお話しましたが、ヨーロッパ系とシナガチョウと紹介しました。
正確には、エジプト発祥のサカツラガンがもとで、シナガチョウがいます。アジア、アフリカ主流です。
ハイイロガンが原種でヨーロッパや北アメリカのツールーズ種やエムデン種があります。
ツールーズ種は、大型だとフォアグラで有名です。シナガチョウは、淡赤褐色で肉質がよく、品種改良によく用いられています。
ガチョウは、観賞用というより、人の社会の生活のための役割が大きい鳥です。
ガチョウの寿命
ちなみにガチョウの寿命はご存知ですか?
ガチョウは、意外と長生きなんです。
25年平均ですが、中には50年生きたというガチョウの情報もあります。
鶴と引けを取らない寿命ですね。
飼育下では、20年から30年くらいが寿命平均のようです。
飼う際は、長生きする鳥だということで、長く付き合う気持ちでしっかり飼ってあげましょう。
ガチョウはペットとして飼育できる?
では、ガチョウは、家で飼うことができるのでしょうか?
ガチョウは自宅で飼うことができます。
しかし、飼育小屋を作ることが必要です。池や水のみ場を作ってあげることが大事です。
飼育小屋を建てるくらいのスペースが必要なので、飼う際はしっかり広さの確保をしましょう。
直射日光を避けるための木を植えたり、巣小屋を準備してストレスが少ない環境を作ることが大事です。
えさはニワトリの配合飼料や青菜などを与えますが、えさと水は、1日2回与えて、残ったものは、衛生上、きれいに洗って、残飯を残さないようにしましょう。
準備した池も清潔を保つためにこまめに、掃除や水を替えてください。池がないと、歩きっぱなしで、関節に負担がかかるので、気をつけて飼いましょう。
ガチョウはけっこう攻撃的!?
まとめ
ガチョウは、いかがだったでしょうか?
学校で飼っていた方もいらっしゃるし、動物園でみたことある方も多いです。
しかし、まじまじと見たことはありませんね。
古くから人間の寒さ対策、おいしい食材としてガチョウは、貢献してきています。
フォアグラは、誰もがあこがれるフランス料理の1つですね。
そんな人のために犠牲をはらっているガチョウです。動物園に行った際はぜひ、見てあげて下さい。
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