ホタルが闇の中で光るととても幻想的で綺麗ですよね。
ひと昔前は当たり前のように自然の中でホタルを見ることができましたが、今ではどこでも季節になれば見れるというわけでもなく、映像の中で見ることの方が多いのではないでしょうか。
直接見たり触れたりすることが難しくなってきたホタル、あのホタルはどうして光るのでしょうか。
発光の仕組みやホタルの生態を項目ごとにまとめていきたいと思います。
目次
ホタルの生態
ホタルとはホタル科に属する昆虫の総称です。
世界でおよそ2000種類が生息しているのではと言われています。
ホタルは大きくふたつに分類されます。
ひとつは幼虫時は水中ですごすホタルと、湿地の陸上ですごすホタルです。
成虫の体長は最大30ミリくらいで、その成虫期間は1~2週間のようです。
オスとメスを比べるとメスの方が大きいのが特徴です。
発光の仕組み
ホタルはなぜ発光するのでしょうか。
一説によれば、敵を脅すためや食べられないよう警戒する警戒色だと言われていますが、実際のところはよくわかっておりません。
しかし、ホタル科の昆虫の中には実際に毒を持っている虫もいますので、その見解も信じられないというわけでもなさそうです。
幼虫の時はほとんどのホタルが発光しますが、成虫になると発光するのは夜行性のホタルだけで、昼行性のホタルはほとんど発光しません。
ほとんどという表現をしたので察しがつくと思いますが、一部の種類は強い光を発します。
発光する場所はお尻と思われがちですが、実際に光っているのは腹部の下の方になります。
その場所に発光器を持っているので、光るというわけです。
発光器にあるルシフェラーゼという酵素とアデノシン三リン酸が働くことで発光します。
ホタルの舞い!!
ホタルが光る目的は?
先の項目に記述しましたが、身の安全のためにも光る目的があるようです。
そして夜行性のホタルは配偶行動の交信のために発光しており、光のリズムや飛び方などは種類によって違いがあります。
そうしたことから交尾のために発光しているという説もあります。
しかしそれだと、発光しない昼光性のホタルはどうやって相手を見つけるための動きをするのでしょうか。
謎が深まるばかりですね……
日本で見られるホタルの種類
日本のホタルといえばゲンジボタルが一番に思い浮かぶと思います。
それを象徴しているのか、5月6月頃に孵化するゲンジボタルを日本のホタルと思う方も多いのだそうです。
しかし、実のところ日本にはゲンジボタル以外にもホタルが存在し、だいたい50種ほど生息しているのだそうです。
ただ湿地を好むだけあり、生息しているのは本州の南下に集中してしまっています。
だからといって諦めないでください。
もう1種、日本のホタルとして有名なのがあります。
ヘイケボタルです!
このヘイケボタルは北海道から本州とほぼ日本全土で生息しています。
日本に生息しているホタル、ほかにはヒメボタル、オオマドボタル、クロマドボタル、オバボタル、スジグロボタルなどがいます。
ホタルの幼虫には毒がある?
ホタルの幼虫は、自分の体と同じくらいのタニシや巻貝を食べます。
同等の大きさなら引けを取らないと思いますが、そこはホタルの幼虫、そんな労力はかけません。
幼虫が持つ毒を使い麻痺をさせて捕獲します。
思わず、「なるほど」と思ってしまいました。
ホタルの食べ物
ホタルの幼虫はタニシや陸の巻貝を食べますが、成虫となったホタルは食事をしません。
成虫の活動期間1~2週間は水のみで生きます。
幼虫の時はよく食べるのに、成虫になると水だけとは、とても極端な食事ですね。
まとめ
日本人ははるか昔からホタルを身近に感じていたのだと思います。
万葉集にもホタルと恋のことを歌ったものがあります。
またホタルと聞くと季節が一瞬でわかるのも、存在感があるということなのだと思います。
ホタルや花火は夏の風物詩の代表的なものですよね。
またセットとなることも多いのではないでしょうか。
幻想的な発光を見せてくれるホタルですが、その発光の目的はまだまだ解明されていない謎です。
実はだからこそ神秘的であったり幻想的であったりというイメージを抱けるのかもしれませんね。
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