雨上がりの水たまりにアメンボを見る事がありますが、水面の上を滑るように移動する姿は忍者と重ね合わせてしまうところもあり、何と言っても沈まないのが不思議ですよね!

また、子供の頃に誰もが疑問に感じたと思いますが、アメンボってどこからやってくるのでしょうね・・・?

今回は、アメンボの由来は匂いにある?卵・幼虫・エサ・種類について解説いたします。

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目次

アメンボの生態

アメンボは、昆虫鋼半支羽目(カメムシ目)・アメンボ科の昆虫でカメムシの仲間になり、別名をナミアメンボの和名を持ちます。


アメンボは、北から南と日本の各地で見る事ができる淡水生の昆虫でり、特に平地の水たまりや小川、湖、池などを生息地として3月の初春から10月の秋ごろにかけて幼虫も成虫も同じ水面生活をしています。

アメンボが沈まないわけは、脚にたくさん生えた毛が水を撥水する事で表面張力が生じるため、沈まず水面の上を滑るように移動することができます。


しかし、アメンボが水に浮く理由はこれだけではなくカメムシが体から油を分泌するようにアメンボの足からも油分が分泌されるため、水を撥水しやすくしています。

更に体長が1cm程度である事から体重も軽く水面生活に上手く適応していると言えます。


成虫になったアメンボは翅が生えるため、水たまりの水が蒸発、又はエサなどが無くなった場合は別の水辺に飛んで移動します。

また、アメンボの寿命はその種類や環境、又は個体にもよりますが、平均的には1ヵ月~数か月程度とされており、水生半翅目の中では最も短命になります。
そんな短い期間に繁殖、産卵を終え死んでしまうアメンボの一生は儚いですね。

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アメンボの種類

アメンボにはいくつかの種類があり、中でも一番私たちが目にする種がナミアメンボやヒメアメンボになります。

もちろんナミアメンボは和名であり、このような和名にアメンボを含む種はアメンボ科の他にカタビロアメンボ科、サンゴアメンボ科、イトアメンボ科が存在しています。


更にはカメムシの仲間でもある事から水生のミズカメムシ科やケシミズカメムシ科も含まれるため、これらの6科をアメンボ類としています。


また、中には天敵に捕食される事や自然環境の破壊などで減少し、絶滅危惧種になった種もいます。

アメンボのエサ

アメンボ 由来 匂い 卵 種類 幼虫 餌



さて、アメンボは何を食べているのでしょうね?


可愛らしい感じから考えると何か植物のような物を連想しますが、実は幼虫も成虫も肉食性だとされています。

その為、水面に落ちた小さな昆虫を生きたまま食べる事もあれば、虫の死骸も食べるようです。


その方法は、昆虫が水面に落ちた際に発生する水面波を感知して近づき、針のように発達した口吻で昆虫に突き刺し、消化液を注入して肉を溶かした後、その液体を吸汁すると言う方法ですが、エサが無い場合などは共食いもするようです。


小さくて可愛らしいイメージとは裏腹に、食に関しては意外に貪欲なようです。


これはワイルドだ・・・



また、飼育する時のエサはハエや蜘蛛、なども良いですが頻繁に与える事が難しいときは、ミルワームや赤虫などをピンセットで動かす事で食べてくれるようです。


注意しなければならない点は、アリを与える際はアメンボの足を食いちぎられないようにアリの頭を取って与えると良いと言われています。

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名前の由来は匂いにある?

アメンボと言う名前はとても可愛らしい為、子供なども覚えやすいですよね。


でもどうしてそんな名前になったのかはご存じない方が多いと思います。

アメンボは、漢字で表わすと「水黽」、「水馬」、「飴棒」又は「飴坊」となり、中でも「飴棒」は、臭腺からカラメルやベッコウ飴のような匂いを発し、体が棒のように細長い事から由来するとされていますが、味まで甘いと言うわけではないようです。


また、「水馬」については、水の上を移動する速さが馬のように速いと言う事から付けられたとされています。


臭腺から独特な匂いを放つところなどは、はやはりカメムシと同様であり仲間だと言う事が理解できそうです。

産卵時期や卵の特徴

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アメンボの卵は1mm程度と小さい為、ほとんど見る事は無いと思いますが、産卵期は春から初夏にかけて行われ、メスは水中の草の茎や石などに薄黄色で俵型の卵を数回に分けて産み付けます。


水草などに数十個ほどをまとめて産むので目を凝らして探してみるとみつかる場合もあります。

アメンボの卵の孵化は水温と密接な関係にあり、水温が高いと速く孵化し低い場合は遅くなるようですが、平均的には約1週間前後で孵化します。


孵化したあとの幼虫は、水面を目指して泳ぎ水面の表面張力の壁を破って水の外にでますが、この時命を落とす幼虫も多いようです。

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幼虫の特徴と脱皮回数

アメンボの成長はカメムシと同様に不完全変態を行い、幼虫も成虫も同じ水面生活をします。


無事に水面の外に出られた幼虫は、体長が9~10mm程あり、頭部は暗黄色で頭の中央には大きな長楕円形の黒紋があり、触角なども黒い色をしています。また、体の表面は微毛が生え成虫とほぼ変わらないですが、成虫のような翅はまだ生えていません。

水面に落ちてきた小さな昆虫を餌にして5回の脱皮を繰り返しながら成長し、約40日位かけて成虫になるわけですが、最後の脱皮で完全な翅が生えるようです。


その後、また繁殖期を迎える事になりますが、時期が夏の一番暑いときや冬の寒い時期に卵を産んでも育たないので子供を作る部分の働きが止まってしまう休眠の形をとると言われています。


こんな小さな虫でも自分の子孫を出来るだけ多く残す為に様々な適応能力を持つ事に驚いてしまいましたね。

まとめ

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梅雨の時期になるとあちらこちらに水たまりができ、よく見るとアメンボが水面を上手に滑っている様子を見る事がありますが、水に沈まない事が不思議ですし何処からやって来るのかも不思議なことですよね。


実は、アメンボが水に浮く一番の理由としては、脚に生えた沢山の微毛が関連しており、更にその脚から油分が分泌される事で撥水しやすくなるため、表面張力ができて自由に移動することができるとされています。

また、水の中で孵化した幼虫は水の外に出て脱皮を4~5回繰り返しながら最後の脱皮で翅を得る事ができます。


その翅のおかげで繁殖期やエサなどを探して様々な場所に移動することもできるようです。

アメンボの寿命は1ヵ月から数か月程度と、とても短命です。


しかしそんな短い一生の中、自分の子孫を出来る限り多く残す為に様々な適応力を持ち、本来水面で活動するはずのアメンボが卵を産む時は天敵を避けるために水中に潜って卵を産み付けています。


小さなアメンボがここまで考えているのかは定かではありませんが、生き物すべての原点とも言える子孫繁栄と言う事をこの機会に人間も考えてほしいと願わざるを得ませんね。


以上、アメンボの由来は匂いにある?卵・幼虫・エサ・種類についての解説でした。


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