ウミケムシという生き物をご存知でしょうか。
ケムシとつくことから、海に住む毛虫のことかな……と想像すると思います。
実際に見てみると、地上にいる毛虫とはあまり似ていないのですが、毛で覆われているようなところは同じかもしれません。
水中の生き物は地上の生物より接する機会、目撃する機会が少ないので、未知の存在ですよね。
もちろん知っている人にとっては当たり前なのかもしれませんが、そうでない方の方が多いのではないでしょうか。
今回はそんな方々のために、ウミケムシについて、まとめてみたいと思います。
目次
ウミケムシの生態
毛で覆われた体という表現はあまり正しくなく、体の側部に毛が生えています。
水中にいる生き物なので、角度によっては全体に体毛があるように見えるかもしれません。
この毛には毒針となっていて、警戒すると毛を立てます。
触れただけでも刺されることがあります。
刺された時は刺した毛を抜いて洗い流す必要があります。
体長はだいたい10センチくらいです。
このウミケムシは暖かい場所を好みます。
日本でいえば、京都府近辺に多く生息しているようです。
普段は海の底の砂の中におり、夜になると泳ぎ行動するようです。
泳ぐ速度は意外と速いそうです。
砂の中に隠れているとなると、なかなか遭遇しなさそうですね。
しかし釣りをされる方の場合、稀に引っかかることがあるようなので、遭遇率があがりそうですね。
こいつ・・・陸も動きます♪
ウミケムシの害
そもそも普段は砂の中に隠れているのだし、害なんてあまりないのでは……と普通の人は思うと思います。
けれど、水槽で何かを飼育している人にとっては、厄介だと感じる人もいるようです。
基本、益虫と言われているようで、体毛の毒針も死には至るような猛毒ではないようです。
人体に害があるとすれば、痛みやしびれなどで、それも長時間耐えなくてはならない、病院で治療を受けなくてはならないということはありません。
飼育している海水魚などにも被害はないのです。
しかし、やはり毒を持つ生き物であったり、見た目が無理という人もいたりすることで害ある生き物として認識されてしまうこともあるようです。
うっかり刺されてしまうのは嫌ですので、ゴム手袋をしたりして、極力直接素肌が触れてしまわないわう、準備をしてから水槽の中に手を入れたり掃除をしたりするとよいでしょう。
ウミケムシは食べることができる!?
見た目がアレなウミケムシを食べる!
聞くただけでも筆者は遠慮したいです。
しかしここを読まれている方の中には興味を持った方もいると思いますので、その真相をここに明記したいと思います。
実際に食べることができます!
もう、ビックリです。
どうやって食べるのかといいますと、串焼きと刺身、湯むきなどがあるようです。
味はイマイチだそうで、無理して食べるほどのものでもないようです。
まず毒針の下処理、内臓を取ったりと手間がかかります。
ウミケムシの天敵は?
ウミケムシは同じ種類の仲間を食べる(共食い?)ので、天敵はいなさそうにも思えますが、実際はどうなのでしょうか。
実は海水魚の甲殻類である、アシナガツノガニやアローヘッドクラブなどがウミケムシにとっての天敵となります。
その他の対策
ウミケムシを生息させないために、底に敷く砂を少なくするという方法があるようです。
もともと砂の中に隠れる習性があるので、その習性を阻止、阻むという対策になります。
まとめ
海水魚を水槽に入れたら、ついうっかりウミケムシまで入ってしまったらしい。
そうなってしまうと、気づいた時には大量に発生してしまった……という経緯は、結構あるようです。
日中は隠れているので気づかず、夜なんとなく水槽を覗いたら発見してしまったという事例もあります。
気づかない間に発生しているのは、なかなか怖いものです。
そうならないためにも、はじめのうちは底敷砂は浅くしておくのはとてもいい案だと感じました。
甲殻類と一緒に飼育もいいですが、ほかの海水魚に影響がないか心配ですよね。
相性などもしっかりと確認して、適切な対応が求められると感じました。
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