アンモナイトはご存知ですか?
私たち人類のはるか昔存在したという巻貝のような形の軟体動物の総称です。
アンモン貝とも呼ばれています。
日本では、北海道で見つかっており、「かぼちゃ石」と呼ばれています。
現生に近いオウムガイ類の近縁と考えられています。アンモナイト、軟体動物だったんですね。
はるか昔、恐竜よりちょっと前の時代に海で繁栄していたと考えられています。
そののち、陸では恐竜の全盛期が訪れます。
人類より古い歴史ですので、はっきりしたことはいえませんが、まるで「ジェラシック・パーク」の映画のようですね。はるか昔の世界の生き物です。
目次
名前の由来
このアンモナイトですが、名前の由来は、アンモナイトの化石は、巻貝の姿が、ギリシアの羊の角を持つ神「アンモーン」の角のように巻いていることから「アンモーンの角」として知られていたのです。
その伝統的な名前を踏まえて18世紀に「アンモナイト」とよばれるようになった、という説があります。
ぱっと見ると、巻貝に思われがちですが、その構造はじっくり見てみると異なります。
頭足類としてイカやタコに似た仲間なのです。
意外なイメージですね。貝類の仲間と勘違いしそうですが、お話したとおり、軟体動物です。
アンモナイトの生息地
アンモナイトは、人類が始まる前から地球上に生息していますが、その生息地域はさまざまです。
今までに見つかった種類でも1万種類以上と言われており、世界各地に生息していたのでしょう。
さらには、短い期間を繁栄していたわけではありませんので、時代によって形が異なっている可能性もあります。
ネットで見ていただければ、わかりますが、巻貝のような殻からイカのような顔を出しているイラストがあります。
殻の中に軟体動物が入り込んだようなイメージですが、見つかる化石は、この軟体部分がない状態、つまりは殻のみが見つかっており、今もその中身がどのよううだったか、はっっきり知る手がかりはありません。
何億年も昔の話ですから、人間の肉体が朽ち行くのと同じかもしれませんね。中身がないのも理解できます。
アンモナイトの大きさ
では、アンモナイトの大きさはどうだったのでしょう?
大きかったのでしょうか?
アンモナイトの種類が多いのは、お話しましたが、発見された大きさも数センチのものもあれば、数十センチ、大きいものは直径2メートルのアンモナイトが発見されたという情報があります。
2メートルのアンモナイトは正直言って出会いたくないですよね・・・化石を見ただけでも心臓がドキドキしそうです笑
アンモナイトの絶滅理由や時代
では、アンモナイトがいた時代は?どのくらい昔かというと?
4億1600万年昔のシルル期に誕生したといわれています。
その古代シルル期末から白亜紀までの期間を地球上に生息していました。
地上の恐竜の繁栄に入る前は、海が生き物の繁栄の地でした。アンモナイトは、例外ではなく、海で生息して、反映してきました。
その繁栄期間は、なんと3億5000万年といわれています。
ちなみに現時点での人類の繁栄期間は、猿人誕生から800万年から500万年といわれています。
そう考えると、アンモナイトの繁栄期間はかなり長いものだったのですね。
しかし、そんなに長く繁栄していたにもかかわらず、なぜ絶滅したのでしょうか?
アンモナイトの研究は、さまざまな機関でおこなわれています。
その中で解明したのが、約6600万年前に起こった小惑星の地球衝突だったといわれています。
その衝突により、地下から陸上に放出されたすすが地球に大規模な気候変動を引き起こし、恐竜やアンモナイトの絶滅を引き起こしたとされています。
このすすは、大気中に広まり、太陽光を吸収して地上に届く太陽光が減少したために気候も変化を起こし、海では光合成が難しくなり、水温低下が起こり、アンモナイトの絶滅につながったとされています。
それこそ映画の世界ですね・・・。
オウムガイはアンモナイトの仲間?
では、先に話したオウムガイとアンモナイトの関係はいかがでしょう?
オウムガイとアンモナイトは、その姿が似ていることから、祖先では?という説もありましたが、近年、近い親戚のようなものと分かってきました。
ちなみにアンモナイトは、オウムガイの祖先ではなく、イカやタコに近いということが分かってきています。
では、オウムガイは?というと、オウムガイの祖先は、チョッカクガイとされており、約5億年前に誕生して、それ以来ほとんど形を変えておらず「生きた化石」とも呼ばれています。
しかも今でも、オウムガイは、太平洋やオーストラリアの近海で見ることができます。
日本でも水族館にいるそうです。
アンモナイトは見ることができませんが、オウムガイを見ながら、はるか昔の時代を感じるのもいいですね。
まとめ
アンモナイトの歴史、調べると面白いですね。
いまだに、軟体部分が発見されていないので、分からない部分も多く、さまざまなところで研究が進んでいます。
まるでジュラシック・パークの世界をのぞいている気分です。
いつの日か、その全貌が分かったら?楽しいでしょうね^^
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