コウモリと聞くと、ドラキュラ伯爵や吸血鬼、血を吸うことを私たちはイメージしますが、コウモリは、ほとんどは肉食系で種類によって血液食性のコウモリもいます。
日本には35種類ほどのコウモリがいると言われています。
しかも、一般に私たちが目にするコウモリは、アブラコウモリで大きさは4センチから6センチ、羽を広げても全体の大きさは10センチほどです。
よく夏の夕方、ちょっと薄暗くなる時間にコウモリは飛んでいます。
しかし、コウモリは小型コウモリ(ココウモリ)とオオコウモリに分かれます。その中でも大きいのが、沖縄で見ることのできるオオコウモリです。
目次
沖縄のオオコウモリがでかい!!
全体の大きさが1mにもなるコウモリです。
アブラコウモリ(ココウモリ)との違いが歴然な大きさです。
街中で飛んでいたら、ちょっとびっくりしますね。
オオコウモリの生態・種類
では、オオコウモリですが、小型コウモリと違って、目が大きく耳は小さいです。
大きさも、翼を広げると2メートルになるコウモリもいます。さらに顔がコウモリというより、キツネに似ており、「空飛ぶキツネ」とも呼ばれています。
しかし、大きさからは想像しがたいですが、食性は花の蜜や果実を主食とする植物性のコウモリです。
ココウモリ、その反対で目が小さく耳が発達しており、食性も昆虫主体の肉食系です。
大きさや外見で判断してはいけませんね。
さらにほとんどのコウモリが夜行性に対して、オオコウモリは昼行性が多いですが、
沖縄のオオコウモリは夜行性です。
沖縄に行かれたら、わかりますが、夕暮れの空を大きなカラスような翼のオオコウモリが飛んでいます。
ただ、コウモリは生態が解明されていない部分が多く、夜行性と昼行性についての解明もはっきりしていません。
日本で代表的なオオコウモリは、オガサワラコウモリやオキナワオオコウモリ、クビワオオコウモリなどがいます。オオコウモリは世界中にいますが、熱帯地域に生息する特徴があります。
日本でも沖縄や小笠原諸島南西諸島などで見られます。
大きいコウモリですが、人に危害を与えることはありません。
数が減っているため、沖縄のオオコウモリは、国指定天然記念物とされています。
オオコウモリの最大サイズはどのくらい?
オオコウモリ、近くで見たらかなりの迫力があります。
やはり、吸血鬼のイメージが強いからでしょうか?植物性のコウモリにも関わらず、近くにいたら緊張してしまいそうですね。
では、オオコウモリの最大のサイズは一体どのくらいなのでしょうか?
沖縄に生息するオオコウモリは、翼を広げて1メートルくらいの大きさです。体重は400gから500gです。
世界的には、オオコウモリで2メートル前後のコウモリもいます。
一般的なコウモリとは大きさが全然違いますね。
オオコウモリは絶滅危惧種?
では、オオコウモリは絶滅危惧種なのでしょうか?
はい、オオコウモリは数が減ってきています。日本でも希少野生動物種とされており、生息数を増やす試みがされています。
オオコウモリが減った原因は、森林の減少にあると言われています。
森林減少で絶滅危惧種になっている動物は多いですね。オオコウモリの住処である森林が減り、植物性のはっぱや果実なども減って、住む場所、食べる場所がなくなり数が減っていきました。
さらに天敵のネコも増えたことが原因とも言われています。
オキナワオオコウモリに至っては、1870年以降目撃情報がなく、絶滅したのでは?ともいわれているのです。
動物園で見ることはできる?
では、なかなか日本では見ることができない、オオコウモリは、動物園で見ることができるのでしょうか?
オオコウモリは、
上野動物園
大阪天王寺動物園
沖縄こどもの国動物園
長崎動物園
鹿児島平川動物園
神戸市立王子動物園
石川金沢動物園
札幌円山動物園
などにいます。
ただ、オオコウモリの種類はインドオオコウモリやクビワオオコウモリ、デマレルーセットオオコウモリなど動物園によって異なります。
見たいオオコウモリの種類で近くの動物園を確認してください。
動物園によってはオオコウモリがいなくなっている可能性もあるので、お出かけの際はホームページなど確認の上、おでかけください。
まとめ
オオコウモリは、大きいですね。
私たちが普段見ているコウモリとは生態系も違います。
ココウモリは、家に住み着いて家を荒らす外敵ですが、オオコウモリは自然界の生き物です。しかし、私たちの生活環境によって住処を追われている、オオコウモリ。
生態系をこれ以上荒らすことなく、共存できる環境を作っていきたいですね。
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