昨今、ペットとして販売されている動物の種類が増え、人と動物の距離が幾分近くなった様に感じます。
犬や猫と言った定番のペットのみならず1人暮らしでも飼いやすい小動物なんかも人気ですよね。
今回はその小動物の中でも人気の高いモルモットについて皆様にご紹介していきたいと思います。
モルモットと一口に言っても種類が複数いますので、その中でもイングリッシュモルモットと呼ばれるモルモットに焦点をあててご紹介します。
このイングリッシュモルモットとはモルモットの中では一番飼育しやすく初めての方向けであると言われています。
飼育方法等を中心にこれよりお伝えしていきましょう。
目次
生態は?
ではまず、イングリッシュモルモットに関してざっくりと説明していきます。
イングリッシュモルモットは分類上、齧歯目(げっしもく)テンジクネズミ科テンジクネズミ属と言う分類になっています。
日本では「ショートモルモット」と言う名前で販売されていたりします。
と言うのも、イングリッシュモルモットは短毛種なのでショートモルモットと呼ばれる場合も多いですが、本項ではイングリッシュモルモットと表記させて頂きます。
体長はオス・メス共に平均値的に20~30㎝程度で、若干ずんぐりむっくりな体型をしています。その体型と真ん丸なお目目が非常にキュートな印象を与え、とても可愛らしいモルモットであると思います。
最初こそ臆病な面があるので警戒心が強いですが、時間を掛けて慣らしていくと非常に社交的な一面を見せてくれ、鳴き声で飼い主とコミュニケーションを取ろうとします。
この様な点等が「初心者でも飼いやすい」と言われる所以でしょうね。
まあ、どの動物でも多少なりとも最初は心を通わせるには時間を要しますし、その後は本来持ち合わせているコミュニケーション能力を発揮してくれるので良好な関係を築けるのでは無いでしょうか?
飼育方法や飼育環境は?
ここからはイングリッシュモルモットを飼育する際の飼育方法及びその環境について記載していきましょう。
飼育方法/環境を飼育に必要な物と併せてそれぞれご紹介していきます。
①飼育用ケージ
室内で放し飼いをする事は無いとは思うのでケージが必要になります。
「モルモット専用」と言うケージは余り販売されていませんが、ウサギ用の物で代用出来ます。
どれくらいのサイズが必要なの?と言う所ですが、上記にも記載した様にイングリッシュモルモットは大きくても約30㎝程度です。
適度に運動出来るスペースの事も考えると60㎝~程度のケージを選んで頂いた方がいいでしょう。
②水入れ/餌入れ
給水用として1つ用意しましょう。
お皿等に水を入れてケージ内に置いておくよりかは、ケージの外側から取付が出来る給水ボトルの様な物がありますのでそちらの方が使い勝手がいいでしょう。
また餌入れも用意して下さい。
餌入れはプラスチック製の容器や陶器製の丸い容器等をお使い頂ければ大丈夫です。
ただ、プラスチック製だと軽いのでひっくり返される可能性はあるので少し重みのある陶器製の方がベターと言えるかも知れません。
③巣箱
イングリッシュモルモットの隠れ家にもなる為、巣箱は導入してあげて下さい。
外から見えず身を隠せる分のサイズがあれば、そこに入り落ち着く事が出来ます。
ただケージと同じく「モルモット用」としての巣箱は置いてない場合もありますので、その場合はウサギ用等で代用しましょう。
若しくは、自作するのも楽しいかも知れませんね。
④齧り木
イングリッシュモルモットの歯は何もしないと伸びっぱなしになってしまいます。
ここらへんは齧歯類の特徴でもありますね。
齧り木がある事によりそれを齧るので歯の伸びすぎを防ぐとともに、ストレス解消にも一役買います。
ただ、個体差により興味を示さない場合も無きにしも非ずなのでお気をつけください。
イングリッシュモルモットを飼育する際に必要な物は以上です。
トイレに関しては記載しようかどうか迷ったのですが、基本的にはトイレは覚えません。
ただ稀にトイレを所定の位置でするモルモットもいるので一概には言い切れない点もあるのですが、必要不可欠か?と言われるとそうでは無いので記載しませんでした。
試しに置いてみるのはいいかと思います。
具体的な餌や与える頻度は?
さて次はイングリッシュモルモットの餌に関してです。
主な餌としては人工飼料(ペットショップ等で市販されている物)であったり、野菜(小松菜やさつまいも等)・果物(リンゴ等)・牧草を与えます。
イングリッシュモルモットのみならず、モルモットは体内でビタミンCを生成する事が出来ないので野菜であったり果物等から摂取させましょう。
また餌を与える頻度ですが、1日2回(朝・晩)を目安にその時の食欲等を見て調整して下さい。
販売価格や販売場所は?
ここまで飼育に関する情報を記載してきましたが、気になるのはお値段が幾らいくらいするのか?と言う所ですよね。
販売店や個体サイズ及び色により多少の開きはあるので平均値としてお伝えさせて頂くとだいたい2,000円~3,000円くらいが相場になってきます。
尚、販売場所に関してはペットショップ等で販売しています。
最寄りのペットショップを覗いて頂ければ販売されていると思います。
もし居ない場合はお店の方に話をすれば特別珍しい種類では無いので仕入れてくれるかと思います。
平均寿命や病気になったときの対策は?
イングリッシュモルモットの平均寿命は概ね5~6年と言われています。
勿論、飼育状況や環境により多少の開きはあるにせよ、目安としては5~6年になります。
長生きする個体は10年程生きる事もあるみたいなので、縁あってお迎えする事になれば出来るだけ長生きしてほしいですよね。
そう願うと共に1つ心配になる点があるとすれば病気になった場合の事ですよね。
イングリッシュモルモットが罹り易い病気と言われているのが「皮膚炎」であったり「ビタミンC欠乏症」等が挙げられます。
勿論、これら以外にもありますが、万が一病気になってしまった場合は動物病院で診察して貰った方がいいでしょう。
ここで1つ注意点ですが、動物病院とは言え全ての動物病院がモルモット等の小動物を診察してくれるとは限りません。
事前にどこの動物病院が診察可能か調べておく事も大切です。
飼育する際の注意点は?
では最後にイングリッシュモルモットの飼育時に於ける注意点を下記に挙げさせて頂きます。
①飼育部屋の温度管理に気を付ける
イングリッシュモルモットは暑さと寒さに弱いです。
飼育時の適温は20~26℃が理想的と言われています。
特に夏と冬は注意が必要になります。
②日々の掃除を怠らない
どの動物を飼育する時も同じですが、不衛生な環境は病気を引き起こしてしまいます。
上記でも記載した様にイングリッシュモルモットは基本的にはトイレの躾けは難しいのでしたくなったらトイレをします。
なので、常に掃除をして綺麗に心掛けましょう。
③ビタミンCの不足に注意
餌の欄でお伝えしたので重複しますが、イングリッシュモルモットは体内でビタミンCを生成出来ません。
ビタミンCを多く含んだ餌を与える事によってビタミン不足を補いましょう。
以上がイングリッシュモルモットを飼育する際の注意点になります。
細かく言えば他にもありますが、日々のお世話と掃除、コミュニケーションを不足させない様にしましょう。
イングリッシュモルモット飼育の様子
まとめ
モルモットの中でも慣れれば人懐っこく社交性が高いイングリッシュモルモット。
初心者向けとも言われていますが、飼育するのに困る点は確かに少ないと思います。
「少ない」と言う言い方が語弊があるかも知れませんが、飼育するハードルは高くは無いと思います。
流通数も多くポピュラーな種なので興味がある方はペットショップ等を覗いてみては如何でしょうか!?
以上、イングリッシュモルモットの飼育方法や販売価格、餌について解説でした!
関連記事
クレステッドモルモットの性格や販売価格、寿命について解説