羊
と聞くと、ほんわか、暖かいウール素材、羊毛の布団、眠れない夜のお供など、動物として以外のことも思い浮かべますね。
羊とは、実にさまざまに私たちの生活の中で役に立ってもらっている動物なのです。
目次
羊の生態
羊は、ふかふか温かい毛でおおわれています。個別によって種類によって角や毛の色は異なります。
さらに成熟した羊は、32本の歯を持ち、4歳になるまで年に2本ずつ歯が生えてくるため、年齢を知るために歯は、役に立っています。
品種により、異なることもありますが、羊の体重は、45kgから160kgまであります。
毛の色も白、赤褐色、黒などがあります。例えば、ジェイコブという品種は複数の角を持ち、ロンクは曲がった角を持っています。
羊は、群れ行動の動物です。よく羊飼いが羊のおしりやわき腹をたたきながら、誘導する場面があります。
しかもかなり臆病なのか、群れで行動することを好み、群れがバラバラになるとストレスになるくらいです。
先導に従う傾向にあり、誰か初めに動いたらその羊に従って行動します。ある意味、単純ですが、危険が迫ったとき、群れは一気に混乱します。
羊にとって、危険=逃げることです。
群れでゆっくり行動していたのにいきなり、我が、我がとなり、群れがパニックになることがあります。
食べ物に貪欲で、羊の群れを動かすのに、羊飼いは餌を与えて、飼いならします。
ちなみにペットとして飼うには、国や自治体の指示に基づき、飼う事になります。なぜなら感染症など、家畜伝染病予防法の対象となるからです。
しっかりした知識の元、飼うことが条件です。可愛いから、羊毛刈りしてみたいから・・・という理由では飼うことは難しいです。
子羊がついてくる♪
羊の種類
羊は、日本に来てから歴史は深くありません。
なぜなら、羊は日本特有の湿度が高く、ジメジメした気候を苦手だからです。日本に羊が来たのは明治以降といわれています。
しかし、世界では羊は家畜としても羊毛としても関係が深いです。
3000種類の羊がいるのです。
サフォーク種
例えば、イギリス、サフォーク州原産のサフォーク種は、日本で馴染みのアニメ「羊のショーン」の種類です。
顔と足先が黒く、体は白っぽい体毛でおおわれており、主に肉や羊毛のため飼育されています。
平均体重はオスで90kg前後、メスで60kg前後です。
この種類の羊は、肉質がよく、人気がありますが、羊毛としては硬くてごわごわしており毛糸などには不向きです。
コリデール種
ほかにはコリデール種がいます。ニュージーランドが原産で体重はオスで80kgから100kg、メスで60kgから70kgで毛が柔らかくて羊毛として人気があります。
日本でも軍人コートの材料として多いときは100万頭飼育されていたという情報もあります。
何よりも、子羊が白くてもこもことした毛におおわれてかわいいです。
メリノ種
スペイン原産で羊毛の王者、と言われているのがオーストラリア・メリノ種です。スペインが原産でオスが60kgから70kg、メスが35kgから50kgです。
今まで紹介した羊の中では小さめですが、羊毛といえば、オーストラリア・メリノ種!というくらい世界で羊毛としての需要が高い種類です。
マンクス・ロフタン種
マンクス・ロフタン種という羊は、外見が変わっています。
4つの角を持ち、毛並みもフカフカ、モコモコの羊のイメージと異なり、毛が少量で希少価値の高い羊です。残念ながら数が減ってきており、希少家畜トラストという保護下にあります。
ほかにもさまざまな羊がいますが、主流のものをご紹介しました。
生まれたときはしっぽが長い?
では、羊のしっぽ、生まれたときはどんな状態なのでしょうか?
この題名の通り、長いのでしょうか?
はい、生まれてきたときの羊のしっぽは長いです。
しかし、羊のしっぽは、長いままだと羊毛が伸びて重たくなりますし、糞尿などで汚れたり、虫を追い払えなかったりして不便です。
そのため、断尾といって生後2週間以内にしっぽを切り落とします。
痛そう!と思われるかもしれませんが、生後早いうちにすると痛みも少なくて、ストレスを軽減して行うことができます。
羊にはなくてはならない、儀式です。
どうして羊の目は横に黒いの?
もう1つ、羊の不思議なことがありますね。
羊の目はなぜ、横に黒くなっているのでしょう?
それは自然界なくてはならない、羊が草食動物として行き抜かなければならないからです。
瞳が横に広いと視野が広くなります。周りをよく見渡すことができます。
そうすることで、常に広範囲を見て、敵がいないか?襲われないか?見ることができるからです。
広く見えることで、早く気づいて逃げることができます。
ちょっと冷たく感じるかもしれない、あの目は、自然界で生きるための大事な身を守る手段なのです。
羊の数え方は?
羊の数え方は?
聞かれたら、つい、睡眠前のことを思い浮かべるかもしれません。
羊が1匹、羊が2匹・・・なんて、よくアニメで見かけたりしますね。
私たちも、羊を見たら1匹といいますが、ほかにも1頭、2頭とも呼びます。
これって何が違うんでしょう?
1匹でも1頭でも間違えではありません。
ただ、人より大きな羊には1頭、ほかのものは1匹と数えるのです。
ちなみに羊は基本、群れ行動なので、1群、2群と呼ぶこともあります。
眠れない夜は、1匹、2匹といいますが、つまりは人より小さな羊を数えて寝るのでしょうか?
まとめ
羊の世界は、いかがでしょう?
私たちにとって羊は大事な存在です。羊毛なくして、温かなお布団は考えられません。
綿よりも軽くて温かいお布団を提供してくれる羊の羊毛、ありがたいですね。
もちろん、人との関わりが長い動物です。だからこそ、かわいい「ひつじのショーン」も誕生したのですね。
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