オウムと非常に似通った点が多いヨウムですが、オウムよりもおとなしいため飼育しやすいです。

もちろん懐いてくれるので、飼育していくうちに大切な家族の一員となるはずです。ただし、そのためには飼育方法を知っておく必要がありますので、これからご紹介する内容を読んで勉強していきましょう。

寿命が長いなど、難しいところもありますが、ヨウムはペットとしてとても魅力的ですので飼育を考えている人は是非参考にしてみてください。

目次

生態は?

ヨウムは体の大部分の羽の色がグレーではありますが、尾羽が赤いのが特徴的で、アンゴラやケニア、コンゴなどアフリカの西海岸森林地帯に主に生息しているインコの仲間です。

特にヨーロッパでは古くからペットとして飼育されている歴史があり、古代ギリシアで飼育されていたことが分かっており、その後も貴族などの間で飼育されることがあったようです。

そして、現在ではヨウムは世界中で愛されるペットとなり、また知能の高さから研究の対象にされることも多いようです。

ヨウムは記憶力や言葉の表現力が非常に優れており、おしゃべりが上手なのはこういった理由から結びついているからとのことです。

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飼育方法や必要なものは?

ヨウムを飼育するにはケージ必要になりますが、体が30cmほどありますのでかなり大きいです。そのため飼育ケージも一辺が45〜60cmくらいの大きさのものを用意して、なるべく塗装のないものを選ぶようにすると良いでしょう。

羽を広げた際にぶつからないくらいのサイズが望ましいので、なるべく大きなものを選ぶと良いです。

ヨウムは体温が40℃ほどあり、とても高温なため水浴びを好む傾向がとても強いです。ですが、体が大きくケージ内に水浴び場を設けられないため、お風呂場や洗面所などで水をかけてあげてください。

その他にも霧吹きで水をかけてあげるだけでも、喜びますので何かしらの方法で水浴びを行なっていきましょう。ただし、その際にお湯をかけてしまうと、羽の撥水効果がなくなってしまうので絶対に行わないでください。

ヨウムの飼育ケージには、付属で餌入れが付いていることがほとんどですが、材質は強度の高いステンレス製の方が望ましいため、もしプラスチック製などでしたら、餌入れを別に購入した方が良いでしょう。

その他にも副食入れや、葉物を入れる菜挿しがあると便利です。どの容器も、なるべく強度の強い材質を選ぶようにしてください。

強度のある材質を選ぶ理由は、ヨウムの噛む強さから壊してしまうことを防ぐためです。何度も買い直すことになるのは大変ですので、初めから硬い材質でできたものを使用していきましょう。

その他には、かじったり登ったりして遊べるおもちゃをケージ内に設置してください。ヨウムは知能が高いため満足させてあげるためにも、おもちゃなどの知育道具が必須となります。

ただ、ヨウムはこういったおもちゃをすぐに壊してしまうので、長期的な使用は難しいので消耗品と割り切り安価なものを複数購入しておくなどして対応しましょう。

ヨウムの飼育で欠かせないのが放鳥することなのですが、インコや文鳥と違い非常に体が大きいため注意がより必要になります。

かじられて困るものや、食べると危険なものはしまっておき、ある程度広さのある場所で放してあげましょう。その際に止まった場所は爪で引っ掻かれることになるので、そういったことを行なっても問題ない部屋が望ましいです。

放鳥時には、もちろんフンもするので、汚されたくないものもしまっておいてください。

具体的な餌や与える頻度は?

ヨウム 飼育



基本的にメインで与えるのはヨウム用のペレットが良いでしょう。ミックスシードなども販売されていますが、カロリーが高めなので肥満になりやすいです。

シード類やボレー粉、青菜などは副食として少量与えてくらいで、ペレットを主食として食べさせてあげましょう。

ヨウムは与えられた量を一度に全部食べてしまうことはありませんので餌入れに入るだけ入れておいて、減ったら足していけば問題ありません。

ただし、先ほども説明したように、シード類はカロリーが高いので入れる量を少なめにしたり、与える日を限定するなどして調節してみてください。

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販売価格や販売場所は?

ヨウムの価格は種類にもよりますが、だいたい30万円前後と非常に高価です。そのためお迎えのハードルが非常に高く、欲しいけどなかなか買えないという人も多いでしょう。

たまにインターネットで飼いきれなくなったヨウムを譲りたいという人もいるようなので、安価でお迎えしたい場合はこういった場所を利用してみてはいかがでしょうか。

このような場合は、何年か飼育しているため長寿であるヨウムの寿命が短くなっている状態体が飼育を始められるというメリットもあります。しかし、そう頻繁にはそのような方は現れないので、見つけることができたらラッキーですね。

平均寿命は?

ヨウムはとても長生きな生き物で、50年近く生きるため飼い主よりも長生きしてしまうなんてことが十分に考えられます。そのため、引き継いで飼育してくれる人などがいない場合、安易に購入するのはオススメできません。

ペットは飼い主がいないと生きていくことはできませんので、寿命を全うするまで飼育できる環境を整えてから購入するようにしましょう。

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ヨウムとオウムの違いは?

オウムとヨウムの大きな違いは、オウムには頭に飾り毛があるのに対し、ヨウムにはありません。ヨウムはオウムの仲間ではありますが、どちらかとインコに近く、主な生息地はアフリカです。

一方オウムは、オーストラリアや、その周辺諸国原産の鳥で、インコの仲間ではなくオウムという鳥の種類の名前です。

お互い非常によく似ていますが、派手な見た目が多い鳥がオウムでグレーの鳥はヨウムというような見分け方で、ほぼ問題ないでしょう。

飼育する際の注意点は?

ヨウムは懐く鳥ですので、認めた相手に対して深い愛情を示してくれます。性格も温厚で、インコなどにみられる大きな声で雄叫びをあげるということもないので、飼育しやすいと思います。

しかし、神経質な面もあり、ストレスを感じると体調を崩しやすくなったり、自分の羽をむしるなどの行動を起こすことがありますので注意してください。

怖がらせたり、驚かせるといった行為はなるべく行わないようにして、適度にスキンシップを図り気持ちを満足させてあげましょう。

まとめ

ヨウム 飼育



おとなしい性格で飼いやすいヨウムのですが、逆にあまり鳴かないという声もあり、騒音にならないため助かりますが少し寂しいですね。しかし、全く鳴かない訳ではありませんので、たまに聞かせてくれる鳴き声を楽しみに飼育するのも良いですね。

懐くようになるまでは少し時間がかかるので、いきなり過度なスキンシップは行わず、少しづつ距離を縮めていくようにしてみてください。

幸い寿命は長いですので、飼育はどっしりと構えて気長に行なっていくのか良いと思いますよ。縁あってお迎えしたヨウムが快適に過ごせるように、毎日のお世話をしっかりと行い、家族の一員として大切にしていきましょう。

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